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2020.04.22

ライヴ配信が話題を呼んだ、びわ湖ホールの《神々の黄昏》がブルーレイディスクに

山田治生
山田治生 音楽評論家

1964年京都市生まれ。1987年、慶應義塾大学経済学部卒業。1990年から音楽に関する執筆活動を行う。著書に、小澤征爾の評伝である「音楽の旅人 -ある日本人指揮者の...

写真提供:びわ湖ホール

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新型コロナウイルス禍によって、公演中止になり、無観客での上演がインターネットによってライヴ配信された、滋賀県立芸術劇場びわ湖ホールの《神々の黄昏》。

そのとき配信された動画とは違う、複数台の超高精細カメラで収録された映像が、6月末にブルーレイディスクでリリースされることになった。

ミヒャエル・ハンペ演出、ヘニング・フォン・ギールケ美術・衣裳による舞台は、ワーグナーの書いたト書きの世界を、現代の技術と映像(プロジェクションマッピング)を使って美しく再現。

今回、ダブル・キャストが組まれたが、3月7日と3月8日のそれぞれの組の映像が発売される。海外からクリスティアン・フランツらのワーグナー歌手を招聘し、端役まで日本を代表する実力派歌手を揃えた豪華な布陣。まさに、びわ湖ホールでの「ニーベルングの指環」4部作の集大成というべき歌唱が繰り広げられた。2つのバージョンの聴き比べも興味深い。近年、好調が続き、ますます評価を高めている京都市交響楽団の演奏にも注目。

そして、ドイツのリューベック歌劇場音楽総監督などを歴任し、びわ湖ホール芸術監督を務める沼尻竜典が、ワーグナーの正味5時間近い超大作を見事にまとめあげる。

詳細は決定後、公式サイトにて案内される予定。
山田治生
山田治生 音楽評論家

1964年京都市生まれ。1987年、慶應義塾大学経済学部卒業。1990年から音楽に関する執筆活動を行う。著書に、小澤征爾の評伝である「音楽の旅人 -ある日本人指揮者の...

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