鳥を呼んでみた――メシアンの書いた楽譜をフルートで吹いたら鳥たちはやってくるのか...
2018.06.28
日めくりオントモ語録/シルヴァン・カンブルラン
メシアンにとって鳥とは、喜びを運ぶメッセンジャーだった。生の喜びをもたらすのです。
―― シルヴァン・カンブルラン 「音楽の友」2018年1月号より
2017年11月にオリヴィエ・メシアンの大作《アッシジの聖フランチェスコ》の日本初演を指揮したカンブルラン。フランチェスコが世界中の鳥たちを『私は夢で見た』という場面の音楽は、実際に世界を回って鳥たちを見たメシアンだからこそ、生命力にみちた鳥を音楽で描くことができた。それを我々が耳にすると「夢がそこに出現する」と語りました。
シルヴァン・カンブルラン指揮 バーデン=バーデン&フライブルクSWR交響楽団
オリヴィエ・メシアン作曲《彼方の閃光……》 ~ 第9楽章「生命の樹にやどる鳥たちの喜び 」
シルヴァン・カンブルラン (Sylvain CAMBRELING 1948-)
1948年、フランスのアミアン生まれの指揮者。トロンボーン奏者としてスタートし、指揮者へ転向。現代音楽からオペラまで幅広い分野で活躍する。81~91年にベルギー王立歌劇場(モネ劇場)、93~97年にはフランクフルト歌劇場の音楽総監督を歴任。現在はバーデン=バーデン&フライブルクSWR交響楽団(南西ドイツ放送交響楽団)の首席指揮者、クラングフォーラム・ウィーンの首席客演指揮者を務め、2010年4月、読売日本交響楽団の常任指揮者に就任した。2012/13年シーズンから、シュトゥットガルト歌劇場の音楽監督に就任。
ランキング
- Daily
- Monthly
関連する記事
ランキング
- Daily
- Monthly
新着記事Latest
2025.08.22
【音楽を奏でる絵】画家レーピンと「ロシア五人組」が活躍した19世紀
2025.08.20
第49回ピティナ・ピアノコンペティション 特級ファイナリスト4名が決定!
2025.08.20
田代万里生の音楽ヒストリー③ 芸大受験とオペラデビュー
2025.08.19
パスピエ:元は田舎の集団舞踊! 足の動きが特徴的なアップテンポの踊り
2025.08.18
作曲家・助川敏弥の没後10年を悼む~ピアニストを魅了する繊細で透明な作品世界
2025.08.18
クィア×現代音楽×パンク──作曲家・向井 航が挑む“音楽の境界線”
2025.08.16
英国クラリネット界のレジェンド、マイケル・コリンズが3つの五重奏曲による極上公演
2025.08.16
「歌って、聴いて、踊って」誰もが音楽の主人公に。サラダ音楽祭2025、開幕へ