阪 哲朗がリードする、山形交響楽団の熱く湧き上がる挑戦力と成長の源泉を探る
2018.07.01
日めくりオントモ語録/テレサ・ベルガンサ
悪い女も、良い女も、恋する女も、小さい子供も、とにかくいろんな人物のいろんな気持ちを歌います。そのときは、二重性を持っているのではなくて、それぞれになりきって歌っているんですね。 すべてが真実なの
―― テレサ・ベルガンサ 「音楽の友」1988年7月号より
スペインの名メゾ・ソプラノで、オペラでも歌曲でも活躍するプリマ・ドンナのテレサ・ベルガンサ。自身のことを芸術家としての性格と、女性としての性格の二重人格だと評しつつも、歌を歌えばすべてが真実と語りました。
ベルガンサがもっとも得意とした役の1つ《カルメン》
テレサ・ベルガンサ (Teresa BERGANZA 1935- )
1935年3月16日、スペインのマドリード生まれのメゾ・ソプラノ歌手。生地の音楽院で学び、1957年、エクサン・プロヴァンス音楽祭で「コシ・ファン・トゥッテ」のドラベラ役でオペラ・デビューを果たした。モーツァルト、ロッシーニ歌手として世界的にも知られ、「フィガロの結婚」のケルビーノ役、「セヴィリャの理髪師」のロジーナ役などを得意としている。華麗な技巧と高域から低域までなめらかで魅力的な声で、オペラのみならずスペイン歌曲などにも優れた歌唱をみせる。カラヤンが「世界一のメゾ・ソプラノ」との讃辞を送ったといわれている。
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