バボラーク 室内楽は夢の職業。ベルリンフィルを辞め独立した音楽家となれて幸せ
2018.07.05
日めくりオントモ語録/ハンスイェルク・シェレンベルガー
音楽家になるためには、非常に広い視野を持っていなければいけません。世界を理解しなければいけません。そして、自分の感情を理解しなければなりません。とにかく知的でなければいけないのです。
―― ハンスイェルク・シェレンベルガー 「バンドジャーナル」2012年10月号より
オーボエを勉強するのと並行して、大学の数学科を卒業した経歴をもつシェレンベルガー。より良い音楽家になるためには、楽器の演奏とは違うことを経験したほうが良いと語っています。日本の学生たちは非常に優秀だけど、もっと個性を大切にすること、そして本をたくさん読むことがより高いレベルへの鍵だと強調しました。
ハンスイェルク・シェレンベルガー (Hansjörg SCHELLENBERGER 1975- )
1948年、ドイツ出身のオーボエ奏者。大変な音楽好きの両親の元で育ち、早くから音楽に強い興味を持った。13歳からオーボエを始め、その後、ミュンヘンとデトモルトにおいてオーボエ、指揮法、そして数学を勉強。ミュンヘンのARDコンクール(1972)を含む主要な音楽コンクールで入賞後、1971年にケルン放響のオーボエ奏者となり、1975年から1980年まで同団のソロ・オーボエ奏者を務める。1977年からカラヤン指揮ベルリン・フィルにエキストラとして参加するようになり、1980年1月から2001年夏までベルリン・フィルのソロ・オーボエ奏者を務める。退団後は、指揮者、ソリストの仕事を中心に活躍している。これまでにソリストとして、カラヤン、ジュリーニ、アッバード、ムーティ、レヴァインなどの著名な指揮者と共演。室内楽奏者としては、アンサンブル・ウィーン=ベルリンを中心に多彩な活動を展開。また、1991年にはハイドン・アンサンブル・ベルリンを設立、芸術監督を務めた。
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