2018.07.06
日めくりオントモ語録/大野和士
歴史的に音楽に絡んだ複雑な概念ではなく、「西欧と日本」という感覚で日本人は、各国の音楽をまな板の上に置いて、客観的に捉えられるのではないでしょうか。
―― 大野和士 「音楽の友」2014年7月号より
来シーズンからの新国立劇場オペラ部門の芸術監督就任が決まった大野和士。ドイツ、ベルギー、フランスなど各国でポストを得てきて、自分が日本人であることに感謝しているという大野。フランスとドイツは距離的には近いが、精神的には遠い。それを相対的に眺められる日本人だから、「違い」について探索し、掘り下げられるのだと語りました。
大野和士 (Kazushi ONO 1960-)
東京生まれ。東京藝術大学卒。ピアノ、作曲を安藤久義氏、指揮を遠藤雅古氏に師事。バイエルン州立歌劇場にてサヴァリッシュ、パタネー両氏に師事。
1987年イタリアの「トスカニーニ国際指揮者コンクール」優勝。以後、世界各地でオペラ公演ならびにシンフォニーコンサートの客演で聴衆を魅了し続けている。
90-96年クロアチア、ザグレブ・フィル音楽監督。96-2002年ドイツ、バーデン州立歌劇場音楽総監督。92-99年、東京フィル常任指揮者を経て、現在同楽団桂冠指揮者。02-08年ベルギー王立歌劇場(モネ劇場)音楽監督。12-15年イタリアのアルトゥーロ・トスカニーニ・フィルハーモニー管弦楽団の首席客演指揮者を歴任。08年9月よりフランス国立リヨン歌劇場首席指揮者。15年から東京都交響楽団ならびにバルセロナ交響楽団音楽監督。また、18年9月より新国立劇場 オペラ部門芸術監督に就任予定。
オペラでは、07年6月にミラノ・スカラ座デビュー。その後、メトロポリタン歌劇場、パリ・オペラ座、バイエルン州立歌劇場、グラインドボーン音楽祭、エクサンプロヴァンス音楽祭への出演などが相次いでいる。
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