読みもの
2018.07.11

日めくりオントモ語録/シュテファン・ドール

イラスト:駿高泰子

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演奏する側が熱意を込めて演奏しないと聴衆を納得させることはできないことは、どのような作品にも言えることですが、とくにあのような曲では、私たち演奏者の姿勢といったものが大きく影響します。(シェーンベルクの木管五重奏曲について)

―― シュテファン・ドール「バンドジャーナル」2003年7月号より

作曲家の学生にはテキストとしてよく使われるものの、演奏時間の長さと、難解さ、技術的な問題から滅多に演奏されないシェーンベルク作曲の木管五重奏曲。そんな難曲で名演を聴かせたホルン奏者ドールの一言。
このような曲でも、聴衆の心を引き付けたのは、「心から納得して楽しみながら演奏できた」からなのでしょう。

シェーンベルク:木管五重奏曲 ~ 4. ロンド

アンサンブル・ウィーン=ベルリン

シュテファン・ドール(Stefan DOHR 1965-)

シュテファン・ドールは“ホルンの王”とニューヨーク・クロニクルに評価された。その完璧なテクニック、音程、アーティキュレーションなどにより、ホルン界のリーダー的存在となっている。エッセンとケルンで学び、19歳でフランクフルト・オペラの首席ホルン奏者となり、演奏家として歩みだす。その後、バイロイト祝祭管弦楽団、ニース・フィルハーモニック管弦楽団、ベルリン・ドイツ交響楽団の首席ホルン奏者を経て、1993年、 ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団の首席ホルン奏者に就任した。

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