ローム ミュージック ファンデーション スカラシップ コンサートは若き音楽家の夢...
2018.05.09
日めくりオントモ語録/有田正広
温故知新というのは、過去のものを失われた古いものとして見るのではなくて、過去は脈々と生きていると考えるわけです。我々は、過去の上に生きているわけで、過去を否定するということは、自らを否定することになる。
―― 有田正広 『楽器博士 佐伯茂樹がガイドする オーケストラ 楽器の仕組みとルーツ』より
楽器を道具として進化させることだけが、音楽の発展ではないと語るのはバロックフルート奏者の有田正広さん。機能が追加されて、逆に「失われてしまったものは何なのか?」ということを知ることで、楽器を自分の音楽の道具として使い熟すことができると思う、とも語っています。
有田正広 (Masahiro ARITA 1949-)
1972年、桐朋学園大学を首席で卒業。同年、第40回NHK・毎日音楽コンクール(現・日本音楽コンクール)で第1位を獲得。 翌年、ベルギーのブリュッセル王立音楽院に留学。74年からはコレギウム・アウレウムのメンバーとして、ヨーロッパ、日本などで活動。75年、王立音楽院をプルミエ・プリで卒業。同年、ブルージュ国際音楽コンクールのフラウト・トラヴェルソ部門で第1位となる。77年、オランダのデン・ハーグ王立音楽院に入学、半年で最高栄誉賞つきソリスト・ディプロマを得て、卒業。帰国後も、フランス・ブリュッヘン指揮「18世紀オーケストラ」、クイケン兄弟、トレヴァー・ピノック指揮「イングリッシュ・コンサート」など、内外の名手たちとも盛んに共演。ルネサンスから現代に至る400年間に変遷を遂げたさまざまなフルートを駆使する演奏は、有田ならではのもので、さまざまな時代の作品に輝かしい光を与え、人々を魅了しつづけるアーティストとして高い評価を得ている。
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