読みもの
2018.05.29

日めくりオントモ語録/ピョートル・アンデルシェフスキ

イラスト:駿高泰子

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立ち戻る、という作業はとても面白いです。それも長い時間をあけて戻るのが。自分の感性に変化など、様々なことを感じ取ることができます。

―― ピョートル・アンデルシェフスキ 「音楽の友」2018年5月号より

最近では映像作品の監督なども務め、2018年には10年ぶりにピアノ協奏曲のCD を録音したアンデルシェフスキ。今後手がけたいレパートリーを問われると、昔演奏した曲を楽譜の版なども変えずに、まさに「戻ってみる」という作業をしてみたいと語りました。

ピョートル・アンデルシェフスキ (Piotr ANDERSZEWASKI 1969-)

同世代中、傑出した音楽家のひとりとして耳目を集めるピョートル・アンデルシェフスキは、近年、ロンドンのロイヤル・フェスティヴァル・ホール、ウィーン・コンツェルトハウス、ニューヨークのカーネギー・ホール、サンクトペテルブルクのマリインスキー劇場などから招かれリサイタルを行っている。これまでソリストとして、ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団、シュターツカペレ・ベルリン、シカゴ交響楽団、ロンドン交響楽団、フィラデルフィア管弦楽団、ロイヤル・コンセルトヘボウ管弦楽団などの一流オーケストラと共演。スコットランド室内管弦楽団、ヨーロッパ室内管弦楽団、シンフォニア・ヴァルソヴィア、ブレーメンのドイツ・カンマーフィルハーモニー管弦楽団をはじめ、オーケストラを弾き振りする機会も数多い。
2017年/2018年シーズンには、フィルハーモニア管弦楽団、ミュンヘン・フィルハーモニー管弦楽団、ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団、ベルリン・ドイツ交響楽団、ブダペスト祝祭管弦楽団、パリ管弦楽団、サンフランシスコ交響楽団と共演するほか、シカゴのシンフォニー・センター、アムステルダムのコンセルトヘボウ、ロンドンのバービカン・センターでリサイタルを開く。また2018年春には、スコットランド室内管弦楽団の弾き振りで大規模なヨーロッパ・ツアーを行う。
録音では、2000年よりワーナー・クラシックス/エラート(旧:ヴァージン・クラシックス)と専属契約を結んでいる。同レーベルへのデビュー盤『ベートーヴェン:ディアベッリの主題による33の変奏曲』は、「ル・モンド・ド・ラ・ミュジーク」誌のショック賞とエコー・クラシック・アワードを筆頭に、数々の賞に輝いた。このほか代表的な録音に、グラミー賞にノミネートされた『バッハ:パルティータ第1、3、6番』、絶賛を浴びた『ショパン・リサイタル』などがある。愛着ある同郷の作曲家、シマノフスキの作品を集めたソロ・アルバム『シマノフスキ・ピアノ・アルバム』も高い評価を得、2006年のクラシックFMグラモフォン・アワード(器楽部門)を受賞。『シューマン:ピアノ作品集(暁の歌 他)』も、2011年のエコー・クラシック・アワードと2012年の「BBCミュージック・マガジン」誌の年間最優秀レコード賞をそれぞれ授与された。2014年11月にリリースされた『バッハ:イギリス組曲第3、1、5番』も、翌年にグラモフォン・アワードおよびエコー・クラシック・アワードを贈られている。

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