ルイサダにきく 若いピアニストの指導哲学〈前編〉過去を振り返ること、感受性の確立
2018.08.03
日めくりオントモ語録/横山幸雄
ショパンとリストでは、技巧の見せ方がやはり違います。ショパンはどこかナイーヴです。ところが、リストは技巧面に関しては遠慮がありません。
――横山幸雄「レコード芸術」2013年8月号より
ショパンの全曲演奏を経験し、見えてきたものについての回答。「ある種のロマンティシズムの表現に関しても、ショパンの方が節度があり、リストには行けるところまで行ってしまおうという感じがあります」と違いについて補足した。だからといって、「どちらが技術的に簡単かというと、あまり変わらないかな(笑)。どちらにも難しい面があります」と話した。
横山幸雄(Yukio YOKOYAMA 1971~)
1971年東京生まれ。16歳で渡仏し、89年のブゾーニ、ロン=ティボー両国際コンクールに上位入賞。90年パリ国立高等音楽院卒業。同年ショパン国際コンクールで第3位入賞。古典から近現代に至る独奏曲・室内楽曲・協奏曲の幅広いレパートリーを持ち、つねに第一線で活躍している。ショパン生誕 200年を迎えた 2010年に、ポーランド政府より、ショパンの作品に対して特に顕著な芸術活動を行った世界で 100名の芸術家に贈られる「ショパン・パスポート」が授与。デビュー20周年を迎えた2011年に行ったショパン・ピアノ・ソロ全212曲コンサートでは、18時間におよぶ全曲暗譜演奏を成し遂げ、自身の持つギネス世界記録を更新した。これまでリリースされたCDは、文化庁芸術祭レコード部門優秀賞、国際F.リスト賞レコード・グランプリ最優秀賞を受賞。
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