阪 哲朗がリードする、山形交響楽団の熱く湧き上がる挑戦力と成長の源泉を探る
2018.08.17
日めくりオントモ語録/恩田陸
参加者も審査員も、さらに聴衆も取り込んで、それぞれに刺激し合いながら成長できる場になったらいいなと考えました。
――恩田陸「音楽の友」2018年8月号より
ピアノコンクールを題材にした『蜜蜂と遠雷』で直木賞と本屋大賞を受賞した作家の恩田陸さん。コンクールというものに対して「本来競い合うものではない音楽を扱っているということで、コンクール自体に矛盾がある。その中で、聴衆が『明日のスター』を求めている一方で、裾野を広げていかないと将来がない、というところに折り合いを付けていくしかない」とコメント。“成長する場”として考えた恩田氏は「私の小説で、毎回審査が終わるたびにレセプションが行われ、参加者と審査員が交流するようにしたのも、その一つの表れです」と続けた。
恩田陸(Riku ONDA)
早稲田大学卒。1992年、日本ファンタジーノベル大賞の最終候補作『六番目の小夜子』でデビュー。2005年『夜のピクニック』で第26回吉川英治文学新人賞、第2回本屋大賞を受賞。2006年『ユージニア』で第59回日本推理作家協会賞、2007年『中庭の出来事』で第20回山本周五郎賞を受賞。ピアノコンクールを題材に描いた2017年『蜜蜂と遠雷』で第156回直木三十五賞と第14回本屋大賞を受賞。
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