秋を静謐に彩る、坂本龍一のピアノ
2018.09.30
日めくりオントモ語録/野平一郎
ドビュッシーの作品には、「窓」が開いている。常に新しい「風」、空気が通っている。
―― 野平一郎 「レコード芸術」2018年10月号より
ピアニストで作曲家でもある野平一郎は、20世紀の音楽と作曲家は、容易には解決策が見つからない数々の「袋小路」「行き止まり」を経験してきた、と話す。
そんなピンチにドビュッシーの音楽は必ず登場して、何らかの解決策を提示し、現代音楽のルーツとして存在していると語りました。
ドビュッシー:《海 ――3つの交響的素描》~2.「波の戯れ」
レナード・バーンスタイン指揮 サンタ・チェチーリア管弦楽団
野平一郎:ギターのための「波の記憶」
福田進一(ギター)
野平一郎(Ichiro NODAIRA 1953-)
1953年生。東京藝術大学、同大学院修士課程作曲科を修了後、フランス政府給費留学生として、パリ国立高等音楽院で作曲とピアノ伴奏法を学ぶ。ピアニス トとしてフランス国営放送フィリハーモーニック、バーゼル放送響、アンサンブル・アンテルコンテンポランタン、ロンドン・シンフォニエッタなど内 外のオーケストラにソリストとして出演する一方、多くの名手たちと共演し室内楽奏者としても活躍。作曲家としてはフランス文化省、IRCAMから の委嘱作品を含む80曲以上に及ぶ作品を発表。近年ではシュレスヴィッヒ・ホルシュタイン音楽祭で初演されたオペラ「マドルガーダ」、パリの IRCAMで初演されたサクソフォンとコンピュターのための「息の道」などが作曲されている。最近では積極的に指揮活動にも取り組んでいる。第44・61回尾高賞、第35回サントリー音楽賞、第55回芸術選奨文部科学大臣賞ほかを受賞。2012年春、紫綬褒章を受章。現在、東京藝術大学 作曲科教授、静岡音楽館AOI芸術監督。
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