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2021.01.16
青石ひかりの12星座☆音楽占い

2021年上半期の運勢〜「風の時代」にラッキーフードと音楽でパワーアップ!

青石ひかりが占う12星座占い。2020年12月22日に起こった「グレート・コンジャンクション」以降、「風の時代」に突入し迎えた2021年。上半期の全体運、仕事運をチェックしたら、青石さんおすすめのラッキーフードを食し、それぞれの星座の作曲家が書いた「風の時代」をイメージさせる曲を聴いてパワーを充填!

ナビゲーター
青石ひかり
ナビゲーター
青石ひかり 西洋占星術研究家

1994年から女性誌・一般誌を中心に占い原稿を寄稿。アーティスト、ミュージシャン、演奏家のホロスコープを診断した連載も『STUDIO VOICE』等カルチャー誌に執筆...

本文イラスト:虎谷到

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2021年上半期の運勢

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牡羊座(3月21日~4月20日)

全体運: 独立運が上昇していく

2020年は「行動したい」「変化を起こしたい」という衝動を逐一押さえつけられ、古い型にはめられてストレスを抱えることが多かったのではないでしょうか。牡羊座の支配星・火星は6月下旬からずっとあなたの星座にいて、通常は平均1か月半で次の星座にシフトしていくのに、2021年1月7日まで半年以上も牡羊座に停泊しています。「ピュアな自分自身でありたい」という思いが、外圧によって妨害されたり、あなた自身のためらいによって実行に移せなかったりしていたかも。その苦しい状況も2020年12月17日以降はだいぶ緩やかなものになってきています。

2021年1月、火星があなたのもとから抜けると順調にスピードを上げ、6月下旬には創造とクリエイティヴのハウスにまで進みます。2020年にやりたくてもできなかったことを遂行するチャンスが次々と訪れ、牡羊座を妨害してきた勢力も急速に勢いを失っていくでしょう。「内気キャラ」になっていた人は、社交性と明るさを取り戻します。

基本となるのは「内側から湧きだすモチベーション」。何かの歯車になったり、全体が見えない場所で「駒として使われる」立場にいる人は、今までよりさらにそのことが耐え難くなってきます。「そうとは言え、いろいろ厳しいこの時世」と言いたい気持ちもわかります。独立を目指しているのなら、段階的にシフトしたり、半分組織に所属する形で個人プレーを強化していくのもよいでしょう。どんなときも、自分らしさが奪われていると感じたら、その違和感を忘れず修正する努力を。2020年、孤立奮闘して成果を出せなかった人は、頑張りすぎないことも大事。2021年以降は「苦手なものは他人に任せる」「自分の欠点を分かったうえで、分業に出すものは出す」割り切った行動が必要となってきます。牡羊座が周囲から愛され、信頼されるのはいつでも、その純粋さと元気さゆえです。6月までは、あまり反省せずに、ある程度「行き切ってしまう」のもいいかも知れません。転ばぬ先の杖となってくれる仲間はつねに味方につけておいて。

仕事運

フリーか企業人か、という明快なボーダーは意識しなくていいでしょう。その中間の働き方が認められ、テレワークも本格化していくので、2つ以上の仕事を掛け持ちしたり、副業が許されたりする年になります。所属する場所にもよりますが、いずれ「決まったお給料をもらうだけ」という立場には、あなた自身が飽き足らなくなってくるでしょう。一人で猛烈に自分磨きをしたいあなたなので、やはり個別の突出した評価というものを求めていくことになります。

年齢やさまざまな背景が違う人々と同じバイブレーションを共有して、新たなグループを作っていく可能性も大。志の強い者同士が自然と引き合い、仕事を通じて社会に大きな貢献をもたらすでしょう。金運は流動的ですが、貧しくなることはありません。

ラッキーフードは「赤カブとビーツ」

赤カブは哲学者の食べ物です。イモ類は牡羊座に眠気をもたらし、「安全圏で生きるべし」という本質から外れた考えをもたらしますが、赤カブは頭脳明晰にし、ハングリー精神を引き出してくれます。ロシア料理に使われるビーツは血流をよくし、元々良い牡羊座の代謝をさらにアップさせてくれるはず。

山羊座の作曲家の「風の時代」に聴きたい1曲

ヨーゼフ・ハイドン(1732年3月31日生まれ):オラトリオ「天地創造」

牡牛座(4月21日~5月21日)

全体運: 新しい社会を柔軟に受け入れる

2019年3月に変革の星・天王星が牡牛座に入って以来、それまで安定した進路を進んできた人も、仕事を変えなくてはならなくなったり、安定した居場所を見つけることが難しくなったりして大いに揺さぶられて来たかも知れません。2020年は、この強制的な変化が一時的に緩やかになり、あなたは過去に積み上げてきたキャリアや価値観を「やはりこのままでいいんだ」とキープしてきた可能性があります。それが2020年12月には覆される宿命にありました。今度は本物の「革命」です。牡牛座は「地」の星座。12月22日のグレート・コンジャンクション(木星・土星の大会合)で200年以上続いた「地の時代」が終わり、風の時代にシフトした2021年、かなりドラマティックな展開が訪れるでしょう。2021年1月7日には、約半年間無意識のハウスに滞在していた火星が牡牛座入りし、土星と緊張の配置となります。2020年は、社会が大衆の変化についていけない年でした。たが、2021年は牡牛座に関しては見事に逆になり、個人が社会の変化のスピードについていけない年になるのです。終身雇用や年功序列などが当然だったこれまでのシステムは、牡牛座にとって好ましいものでしたが、皆が危機的な状況にある現在、一度腰を落ち着けたからといってそこですべてが保障されることはなくなってきます。

2021年前半、まずやるべきことは「年下の仲間が持っている感覚から学ぶ」ことと「自分の価値観の『重さ』を客観的にみる」こと。年上の言うことをよく聞いてきた牡牛座は、旧世代の常識を信頼していますが、それではどうも難しくなってきます。年下世代のもつ「軽い」感覚から学ぶことは多くあるはず。コミュニケーションのマナーや異性間のデリカシーに関しても、知らぬ間に浦島太郎になっていることが多いかも。牡牛座はいい意味でも悪い意味でもオールドファッションを隠せないのです。価値観という点では「財」と「豊かさ」を広い視点で考え、わが身のサバイバルのためだけに血眼にならないこと。信頼や尊敬、目に見えないネットワークこそが命綱になる時代です。

仕事運

これから改革がやってくる人、もうすでに改革を済ませた人、未来永劫「絶対変わりたくない」人、さまざまだと思いますが、牡牛座の中でも柔軟なタイプと永遠に頑固なタイプが二極化していきそうな2021年です。過去200年続いた「地の時代」のライフスタイルを壊すまいとスクラムを組んで頑張るのもいいですが、早めに離脱したほうが安全かも。仕事面での牡牛座の長所は、「ラクをしてお金が欲しい」という願いをもっていることで、これは武器になります。そこに新しいビジネスや企業のヒントがあると心得て。

仕事上のお金のやり取りに関しては、あまり強硬的な姿勢にならないことと、ネガティヴ思考にならないことが大事です。本能的に「飢えること・貧しくなること」を極端に恐れる傾向が牡牛座にはありますが、不安が強すぎるとそのような現実が期待通りにやってくるのです。お金はニュートラルな道具と考え、仕事で得られる真の喜びにフォーカスを。それが結果的に「安全策」となります。

ラッキーフードは「ハーブ野菜」

五感を敏感し、料理に奥行きを与えるハーブ野菜は「地に根付きたい」牡牛座に、多くのヒントを与えてくれます。バジル、ミント、ローズマリーなどはいつでも食べられるように自家栽培するのもいいでしょう。ミントの生命力に驚くはずです。ディルは精神を強化し、緊張やパニックから救ってくれます。フレッシュハーブティも最高。

牡牛座の作曲家の「風の時代」に聴きたい1曲

ピョートル・チャイコフスキー(1840年5月7日生まれ): 「弦楽セレナーデ ハ長調」

双子座(5月22日~6月21日)

全体運: シャープな直観に「突き動かされる」季節

2020年12月22日の木星・土星の大会合をもって記念すべき「風の時代」がスタート。風の星座のスターターである双子座はいたって冷静に、自分の生き方がメインストリームになる流れを肌で感じているでしょう。2017年から2019年まで、それまで築き上げてきたことを一段落させ、自分を見つめ直す期間をとってきた双子座。2020年の始めには、その準備が勢いよく指導していたかも知れません。世の中は予想外の状況になり、予定の多くが変更されたり中止されたりしましたが、双子座は「情報発信の時代」を先取りして、様々な工夫をこらして特殊なシチュエーションを乗りこなしてきたはずです。

2021年に入ると、拡大発展の天体・木星と「物事を固め・完成へと向かわせる」天体・土星がともに理想のハウスで双子座を支えるため、具体的な行動とともに自分の名声を高めていく段階に入ります。双子座のアイデア、シャープな発言、時代を先取りしたセンスがますます人気を呼び、数々のヒットを飛ばします。2020年は特異な動きをしていた火星も順調に進み、3月5日から4月23日までは双子座に滞在。年度末から年度初めにかけて、周囲があっと驚く飛躍・イメージチェンジをはかることもありそうです。

一方で、2019年3月に無意識のハウスに入った天王星は、双子座の精神の暗部をチクチクとつつき「何か根本的に変わらなければ、自分は幸福になれない」という真実を伝えてきます。外側の世界の見晴らしはどんどんよくなってくるのに、パズルの一片が見つからないために満足できない……慢性的なフラストレーションを抱えてしまうかも知れません。これは2025年まで続く双子座の宿題です。「愛すること」と「囚われから卒業するひと」がキーワード。愛は不可能だ、という達観を切り崩し、人間的な世界と一体化することで予想外の「悟り」が開けてくるはずです。

非常に頭が切れるときなので、他人の繊細な心まで「斬って」しまわないように。人に優しくあることで、あなたに返ってくる宝物は巨大で、ときには「賢くあること」よりも重要になってきそうです。幸福になるためにも、愛の人であって。

仕事運

双子座は、時代の最先端を行くという役目を負っているため、かなり面白く予測不可能です。古いシステムに縛られたり、不自由な人間関係に悩まされたりする職場からは離脱し、新しい仲間と何かを始める人は多いでしょう。自分を中心としたコミュニティを作り、新しい世界が求める「これまでになかった仕事」をスタートさせる人も。過去の栄光・威光にはしがみつかず、誰よりも軽やかに動いて。「あ、時代はこういうふうに変わりつつあるんだな」という「流れ」と「バイブレーション」を先読みすることです。

5月13日から7月28日までは、重責のハウスに木星が滞在するため、かなり多忙なシーズンに。ここで大きな責任を引き受けて、覚悟を決めることもありそうです。収入に関しては、目先の報酬にとらわれず、長期的なプランで考えていって。投資をしたからといって、すぐにリターンは来ないのです。日常的な浪費は避け、ストレス発散はお金のかかる遊びや買い物以外のことでするといいかもしれません。

ラッキーフードは「ナッツ類」

アーモンドやクルミなどが理想。ピーナッツは食べ過ぎに注意ですが、いつもよりこれらを多めに摂ることで、良質な脂肪酸によって頭の回転が良好になるだけでなく、健康とアンチエイジングにも効果が出ます。塩分はカットしてあるものがベター。炒め物などに混ぜるのもよいでしょう。

双子座の作曲家の「風の時代」に聴きたい1曲

リヒャルト・ワーグナー(1831年5月22日生まれ):楽劇《トリスタンとイゾルデ》

蟹座(6月22日~7月23日)

全体運: さらに前進するための内省の季節

2020年、自由な活動を封じられていた人々が多い中、蟹座は例外的に「例年より活動的」だったかも知れません。1星座に平均1か月半しか滞在しない火星が、6月28日から長期的に蟹座にとってのキャリアと重責のハウスにいたため、特に夏場から多忙なスケジュールで動いていたはず。対人関係とパートナーシップのハウスには木星・土星・冥王星がずらりと並び、蟹座の「他人とつながることで社会運を向上させたい」という欲求を慢性的に刺激していました。所属するコミュニティで「帝王」や「女帝」になりたいという野心が湧いた人もいたはずです。本来、大衆性や親しみやすさで人気を呼んでいた蟹座が、もっと本格的で正統的な「タイトル」を目指したのが2020年という年でした。

2020年12月、あなたの対人運をバックアップしていた土星と木星は相次いで「遺産と神秘のハウス」に移動。2021年1月7日には、半年以上も蟹座にハードな労働を課してきた火星がキャリアのハウスから去りました。そのことで、蟹座は「頭脳・知性」から「霊性・本能」へ重点を移していくことになるでしょう。今まで、意志とコンセプトによってバリバリ行動してきた人も、ひとつ立ち止まって「魂が本当に望むことは何か」を考えずにはいられなくなるのです。避けようとすればするほど、今度は身体に無理が現れてくるかも知れません。

木星と土星は蟹座の先祖や霊的なもののハウスに入ることで、あなたの中の深い悲しみや満たされぬ思いを「どうか無視しないで」と揺り動かすのです。冷凍保存してきた「最も痛いこと」と向き合う必要も出てくるかも知れません。これを無視して、現実の中に身を置こうとすると、今度は新たな悲しみが「気づかせよう」とやってくる可能性も。恐れは無用ですが、心の奥を見つめることはあなたの健康と幸福には不可欠なのです。

5月13日から7月28日までは、木星が吉配置に入るためほっと一息つけるとき。趣味や子どもの頃からの特技を生かす活動に幸運があります。世間体から外れた場所で、本当の幸せを見つけたいという気持ちが自然に湧いてきそうです。

仕事運

大きく分けて2つの選択肢があります。社会性のハウスで天体が大きく動くため、2020年と同じペースで活動を続けていくと、多方面で負担が大きくなりやすい年です。仕事の断捨離を行なって、本質的な業務に絞り込んでいくか、攻めの姿勢をキープしたまま行くところまで行くか、です。

仕事面での断捨離を行った蟹座には、プライベートでの朗報がいくつも訪れそう。身体やメンタルの持病も回復。私生活での幸福を断ち切って仕事にフォーカスする人は、仕事仲間への愛と気遣いをいつも以上に持つことが求められます。その上で、この半年間で高まった支配欲を半分くらいに減らす努力も。あなたにしてみると「相手を思っての親心」であっても、仕事のシーンにおいては「重すぎる」「ボーダーを超えている」と思われることもあるようです。お金は、無駄遣いが減って倹約できるとき。礼儀正しさと「筋を通す」潔さが金運をバックアップします。趣味のコレクションなどは、これ以上は増やさないほうがいいかも知れません。

ラッキーフードは「温野菜」

生野菜より温野菜を多く摂ってください。食べ物は温めることで、消化のための身体の負担を軽減してくれます。油を使って調理するのもいいですが、ときどきは、煮たり蒸したり手間をかけてみてください。生キャベツよりロールキャベツ。根菜を多めにとることで、地に根差した生き方が容易に出来るようになります。菜食主義になる必要はないので、肉類と一緒に調理するのも◎。

蟹座の作曲家の「風の時代」に聴きたい1曲

グスタフ・マーラー(1860年7月7日生まれ): 交響曲第8番《千人の交響曲》

獅子座(7月24日~8月23日)

全体運: マイペースな「趣味人生」は続く

2020年は後半から火星が理想のハウスに長期滞在し、獅子座の中では「自分の生きたいように生きる」「趣味優先でもなんとかやっていける」という決意が湧いた年だったかもしれません。世の中が「お休み」に入る中で、永遠の夏休み感覚を味わって、その中で運命の大転換を行ったり、新たなライフスタイルを根付かせたりした獅子座も多かったはず。獅子座は都心よりも郊外の生活を愛する傾向があるので、テレワーク時代になって郊外に移転した人もいるかも知れません。キャリアと重責のハウスには2019年3月から天王星がいて、「社会的にこうあるべき」という獅子座の固定観念に、継続的に揺さぶりをかけています。王様星の獅子座ですが、「世の中からの評価は別にどうでもいいかな」という気持ちが大きくなり、12月22日の木星・土星の大会合以降は「もっと軽やかに・もっと楽しく」という考えが頭を締めてきていることでしょう。

2021年は、それまで日常と義務のハウスに滞在していた木星と土星がともに人間関係とパートナーシップのハウスに入り、「人のため・社会のため」に嫌々やっていたことから離脱して、「好きなこと・楽しいこと」に没頭できそう。好きなことを通じて広い社会と関わっていくことになります。金銭問題はつねにあなたを悩ませてきましたが、お金だけを追いかけたところで、獅子座の魂は満足しません。自分がやりたいことを通じて、貴重な「他者」と出会い、友情や愛情の絆を結んでいくときです。この絆は、あなたの中では結構「濃い」部類に入るでしょう。

世の中の価値観はどんどん新しくなり、注意をしないとオールドファッションな世代に分類されてしまうかも知れません。獅子座は自分の黄金期を大切にする人だからです。「年齢は関係ない」「経験は関係ない」と、年下世代のメンバーと積極的なコミュニケーションを取ることです。新しい時代の「運転の仕方」を彼らから学ぶことで、相手から尊敬を得るでしょう。エネルギーの星・火星が獅子座入りする6/12~7/29には、あなたを中心とした「祭り」を執り行うのによい季節。世界がどのような形であれ、獅子座は「楽しむこと」を求めます。その姿が周囲を明るくし、社会を良くしていくのです。

仕事運

仕事面での上下関係は目に見えて崩れていく時代に入ります。高いポジションにいた獅子座は、そのことを覚悟して「威張らないように・ニュートラルに」なることを心掛けて。年下の面倒見はいいあなたなので、生意気な後輩や部下に対しても寛大に。その中でも「見どころのある人材」は確実に獅子座についてきます。秘書やアシスタントに恵まれない……という悩みを持っていた人は、2021年に心から信頼できる部下を得ることが出来るでしょう。古い組織から離脱して、新しいチームを作るのにも適しています。メンバーはなかなか固定化しないかも知れませんが、あなたが「起業する」ことの価値は大きいです。

フリーランスは悟りの季節。本当の自分の使命に目覚めて、職種を変える人もいるかもしれません。2つ以上の仕事をかけ持つのはおすすめ。不平不満を言わない仕事スタイルが、金運を呼び込んできます。

ラッキーフードは「旬のフルーツ」

その季節の一番旬なフルーツを摂り続けてください。「フルーツの糖分は肥満の原因」という説もありますが、果物の甘みは砂糖とは異なり、体内で分解されます。美味しいだけでなく繊維やビタミンも摂取できます。パイナップルは代謝を高め、体型を整えてくれるでしょう。ラズベリー、ブルーベリー系は冷凍のものをストックしておくのもおすすめ。

獅子座の作曲家の「風の時代」に聴きたい1曲

クロード・ドビュッシー(1862年8月22日生まれ):管弦楽のための「3つの夜想曲」

乙女座(8月24日~9月22日)

全体運: 「型」にこだわらず本質を求める

2020年は乙女座にとって「目的地には行けないけど忙しかった」年だったのではないでしょうか? 木星・土星・冥王星は旅と理想のハウスにあり、この年はあなたにとって「遠い土地」への旅立ちと学びの年でした。今までに積み上げたものをブラッシュアップするために、 高度な知識や教育を受けることが多くの乙女座の目標だったかも。パワーの星・火星は6月下旬から長期的に神秘と遺産のハウスにいて、あなたは自分の内側を見つめながら、義務的な仕事を高いクオリティでこなしてきました。周囲からの信頼は高まり、定期的なオファーも得て、働き者の乙女座としては「悪くない1年だった」という感想なのではないでしょうか。

2021年、年開けから火星はクリエイティブのハウスで天王星と重なり、乙女座は自分の考えを広い世界に発信したい気持ちが高まります。過去に諦めた夢を改めて「実現したい!」と誓うこともあるかも知れません。奇妙な言い方になるかも知れませんが、この夢実現は、最初にイメージしていたものと、どんどん形を変えていくことになりそうです。「こうなったら幸せになるはず」という期待が、時代の流れとともに変わっていき、自分でも予想していなかった結果にたどり着きそうなのです。「社会の中でパワフルであること」を実現しようとして、大きな愛や癒しを得る人もいるでしょう。「ああ、こういうことを望んでいたのか」と納得する人も。

身内の期待や仲間内のライバル意識などは、バッサリ捨てるのが◎。師匠の教えからも、そろそろ卒業するときかも。ここからは「自分がオリジナルであること」と「インディペンデントであること」が何より重要になります。何を選んだらいいか迷ったときは、自分の子ども時代を思い出して。大人になってから背負ってきた現実感覚は、ここからの時代には少しばかり「重く」なっていくかも知れません。無邪気な気持ちで向き合うと、ベストなアイデアが降りて来るでしょう。

5月13日~7月28日までは幸運星・木星が対人関係とパートナーシップのハウスに入り、新しく出会う人々と協調関係を築ける季節。好奇心をもってコミュニケートしてみること。誰か特定の人物に依存したり、コネクションに頼ったりするのは避けたいもの。そういう縁からは卒業し、独立していくタイミングです。

仕事運

迷いなく「我が道」を突き進んでいけるとき。貯め込んできたパワーが溢れ、喜びに包まれながら進化していく2021年の乙女座です。新しい通信ツールや自己発信の場を設けて、「私はここにいて、こんなことを考えている!」と主張していくと、遠い場所にいる人々からも反応があるはずです。通信教育などで新しい資格を取ったり、語学や法律を学んだりするのは大吉。仕事をやめて留学するよりも、現状を維持しながらグレードアップをはかっていくほうが新しい時代にフィットしそう。

基本的に「働くこと」が好きなあなたなので、上から頼まれたことを淡々とこなすのもよいのですが、新しい時代は「好きなこと」を仕事にしていくほど金運が補強されます。今の仕事に不自由さを感じているのなら、数年計画で独立にシフトしていく計画を立てることです。すぐに実現できないかもしれませんが「海外」も視野に入れておくといいかも。

ラッキーフードは「インドのお粥 キッチャリー」

お米と豆(ムンタグル)を使ったスパイシーなインドのお粥「キッチャリー」は、心身に強壮さをもたらすスパイスであるターメリックと、消化に優しいお粥のコンビネーション。ニンニクや生姜も入っているため、日本のお粥と言うよりリゾットのようなコクがあります。「キッチャリー」または「キチュリ」でレシピ検索をして作ってみて。デトックス効果があり、「遠い異国」へのイマジネーションも鍛えられ、一石二鳥です。

乙女座の作曲家の「風の時代」に聴きたい1曲

アントン・ブルックナー(1824年9月4日生まれ): 交響曲 第6番 イ長調

天秤座(9月23日~10月23日)

全体運: スピードを緩めつつ「個」を磨く

2020年はさまざまなことが「想定外」の年でしたが、天秤座にとってもイレギュラーなことが多い1年だったのではないでしょうか?

6月下旬から対人関係のハウスに入った火星は半年以上同じ星座に滞在し、安息のハウスには木星・土星・冥王星が鎮座して、天秤座にいつもとは違う行動を促していました。自分自身を守るためにあえてバトルに参戦したり、炎上を承知で少数派としての意見を述べたこともあったかも知れません。つねに全体を見ているバランス人間の天秤座が「今ここで、これをやらなければ世界は破滅してしまう」と決意して、リスクを負っていたのが2020年でした。12月22日の木星・土星の大会合は天秤座にとってのクリエイティヴのハウスで起こり、ここを境にジワジワと、前向きな運気が高まってきます。意見や主張が通りやすくなり、以前にもまして世の中と「ハモってくる」ようになるのです。2021年1月7日には、半年以上にわたって対人関係に波紋を与え続けてきた火星かようやく移動。ストレスもどんどん減っていきます。

2021年は大飛躍の年になりますが、2020年の「炎上の癖」はまだ少しばかり残ってしまうかもしれません。社会はスピーディに変化していますが、天秤座はその上をいくスピードで進んでいるので、マイペースで進んでいきたい人の心を知らず知らずのうちに傷つけてしまう可能性が。天秤座は紛れもなく知性の星座ですが、愛と優しさの星座でもあります。つねに「情」を忘れずに。何か重要な判断をするときにも、この観点はセイフティーネットになってくれます。

目に見える動きのほかに、心の奥底を見つめる必要も出てくる年です。2019年3月から深層と遺産のハウスにいる天王星は、天秤座の精神の深いところにある悲しみや喪失感について「気づいてほしい」「癒してほしい」というサインを送り続けています。この作業を省くと、どうしても未来は不完全なものになるため、「なかったこと」にはしてほしくないのです。「距離感」のエキスパートであるあなたですが、救い主となるキーパーソンは、かなり急なアプローチで接近してくるかも。そうしたとき、臆せず相手のことを受け入れるかどうかが、分かれ道になりそう。クールなふりをするのはやめて正解でしょう。

仕事運

張り詰めた状況は去り、リラックスムードで発展。「大人視線」で人望を得て、さらなる発展を見込める年になります。今まで堅苦しい形で執り行なわれてきたことを、もっと楽しいスタイルにアレンジするのも、天秤座の本領発揮。子どもの心に返って、仕事にこんな楽しみがあることを周囲にも伝えていって。2021年は200年続いた「忍耐と頑張リズムの時代」から「楽ちんと努力なしの時代」へシフトするタイミング。仕事の人間関係も、職場の威圧や極端な上下関係は和らいでいくでしょう。このことを促進させていくのは、天秤座の未来精神です。

金銭面では、いい気運が続いていますが、2021年で終了する富の流れもあるようです。猶予期間ととらえて、新しいプランを練りましょう。普段の出費を抑えることも、もちろん大事です。

ラッキーフードは「紅茶」

近年は殺菌作用にも注目されるようになった紅茶。紅茶をたしなむ時間にも美や文化的背景があり、天秤座が大いに好むところかも知れません。高級茶葉に凝ったり、産地や収穫時期の違いを比べてレポートするのも楽しそう。料理好きの人はスイーツや、料理に紅茶の香りをブレンドしたレシピにも挑戦してみてください。

天秤座の作曲家の「風の時代」に聴きたい1曲

カミーユ・サン=サーンス(1835年10月9日生まれ):交響曲 第3番《オルガン付き》

蠍座(10月24日~11月22日)

全体運: 根源のパワーが充実しサクセスが早まる

2020年12月22日に起こった木星・土星の大会合=グレート・コンジャンクションは、蠍座にとっての安息とルーツのハウスに入りました。2020年はもっと早くから、蠍座はこの変動を予感していたかも知れません。あなたにとっては、生まれてから現在までの価値観がシフトしていくような、大きなターニングポイントとなります。今まで積み上げてきたものの「ゴール」が急に変更されることもあり、そのために周囲をあっと驚かせるイメチェンを行う蠍座も少なくないはず。

過去200年以上続いた「地の時代」から「風の時代」のシフト。モノよりも情報や心の在り方などが重視される時代になり、形のないもの・目に見えないものの価値に人々の関心は寄せられていきます。蠍座はそうした背景にあって、多くの価値を供給できる星座なのです。ドライに傾きがちな社会の変動期にいて、蠍座の「愛と信頼で強い共感を引き起こす」パワーは、いい目立ち方をします。絆をもつことを諦めない生き方を、周囲に見せてください。「努力の時代」は終わりますが、「粘り強い愛の時代」は終わりません。

有名になること、についてはそれぞれの見解があると思いますが、2021年の蠍座は「急にメジャーになる」「大勢の人に知られる存在になる」可能性が高いです。生まれながらの秘密主義と、わかってもらえない相手には早い段階で心を閉ざす面が自然に変化し、「ここからはオープンマインドでいくしかないな」と思うようになるのです。それが蠍座にとっての「風の時代」ということです。

多くの人の目に晒されることは、やっかみやジェラシーも吸い寄せることになりますが、デリカシーも全世界的に刷新されていくため、改まっていくでしょう。外の世界から豊かさを取り入れるほど、あなたにとって充実してくるのは「家族」です。2021年は家族が増えるという暗示もあります。子どもが生まれたり、誰かを育てたり、未知の相手と家族になるのかも知れません。可能性は無限大ですが、その根拠を支えているのはあなたの「濃い愛」です。そのほかの人間関係は2025年まで流動的。2021年は「手放す相手」も出てくるかも知れません。同じペースで進化できない相手とは、この先も難しいでしょう。気品や礼儀正しさ、社会性なども重要なポイントです。

仕事運

テレワークが進んだ2020年の流れを引き継いで、2021年はますます「家の中」で仕事をすることが多くなってきそう。自宅を本格的にオフィス化するなど、過去とコンセプトを変えて環境を整えることが求められそう。事務的なオフィスより、カラフルな自宅がベースになるのはよいことです。パワースポットを作り上げ、いい情報やアイデアが集まってくるよう工夫を凝らしてみてください。

また、仕事人としての自分を高く評価することも必要です。「まだ修行中だから」とストイックになりすぎないこと。もうあなたは、十分に完成しています。早く世の中に自分の仕事を紹介し、あなたの「プロとしての偉業」を知ってもらって。収入面も、そこでいい変化が起こりそう。

ラッキーフードは「魚介類と海藻」

部分ではなく、身体のすべてを取り入れることのできる魚は、肉よりもバランス良く消化され、健康と知性を作り上げていきます。イワシ、小魚などを頻繁に摂りましょう。集中力が高まり、発想が合理的になります。海藻のミネラルは、人体が外から取り入れなければならない貴重な成分。わかめ、ひじき、めかぶ、昆布など。鉄とカルシウムで骨が強化され、皮膚や髪も生き生きと輝きだします。蠍座の生命力を外見でアピールするためにも、海の植物繊維は必要です。

蠍座の作曲家の「風の時代」に聴きたい1曲

ジョルジュ・ビゼー(1838年10月25日生まれ):交響曲 第1番 ハ長調

射手座(11月23日~12月21日)

全体運: 自分らしさを武器に光り輝く舞台へ

多忙を究めた2019年から一転して、活躍の場が狭められた2020年の射手座。それでも、逆境を克服して名曲を書いた射手座のベートーヴェンの如く、未来のためのトレーニングや「作品作り」に励んでいた人は多かったでしょう。エネルギーの天体・火星は6月28日から長期的に理想と旅のハウスにいて、同じ未来観をもつ友人と密なコミュニケーションをとったり、疑似的な形で「旅」を続けていたかもしれません。基盤のハウスには木星・土星・冥王星が入宮していたため、収入に関しては、悩みはあっても周囲から助けられたり自ら工夫したりして、何とかなっていたでしょう。射手座の楽観のパワーが、ポジティヴな現実を創り出していたのです。

2020年12月22日に起こったグレート・コンジャンクションは、射手座の支配星である木星が関わっており、過去200年以上続いた「物質主義の時代」から「霊性の時代」へのシフトのタイミングでした。直観と本能で生きる射手座にとっては、ようやく生きやすい時代が到来したと言えます。2020年は特に「保守化の最後の逆襲」が訪れていたので、窮屈な思いをしていたでしょう。

キーワードは「盟友」。一人でも主張は通りますが、より大きなムーヴメントを起こすには、仲間の力が必要です。信念を曲げずにいれば、自然な形で協力者は集まってきます。世界全体が理想の形に近づくことがあなたの望みですが、まずは小規模な「理想のコミュニティ」を作っていくこと。個性の違いはあっても、射手座の寛大さがうまくまとめます。

作りためていた作品は、さまざまな形で「世に出て行く」年。デザインを例にとるなら、実際に制作したり販売したりする形が難しくても、デザインだけデータで取引されるケースも。遠隔操作やデジタル化はスピーディに進み、物理的な重さや金銭面での負担は少なくなったり、ゼロになったりするでしょう。大切なのは、時代遅れなものや権威的なものに巻き込まれず。あなたが信じる未来を向くことです。また、長年自分からアプローチしてきたことは、向こうからのラブコールに変わるタイミング。相思相愛状態で、何かが始まるでしょう。

仕事運

発展的です。変わりゆく世界に対して、「先生」のような導き手となる射手座。自分の仕事プラス、指導者として後輩を教育したり、相談に乗ったりする場面が増えていきそうです。あなたが尊敬する「師」の教えを、今度はあなたが誰かに継承していく番です。寛大さは射手座の美徳ですが、ポリシーにそぐわないものは切り捨てることも大事。仕事の対人関係でも「救える人」と「救えない人」がはっきりしてくるかも知れません。善悪が二極化していくので、悪を矯正しようとしても無駄になりそう。仕事面でそのことを実感しそうです。純粋な人、他人に対する配慮を忘れない人は、つねにあなたの味方です。

ラッキーフードは「スパイス料理」

エスニックフードなど。さまざまなスパイスが味覚を楽しませ、射手座のイマジネーションを刺激します。希少なスパイスを求めて旅をした人々の心を想像してみて。「水コショウ」に、はまってしまうかも。オリジナルレシピでのカレーや煮込みなども、マニアックに楽しんでみたい。

射手座の作曲家の「風の時代」に聴きたい1曲

セザール・フランク(1822年12月10日): 交響曲 ニ短調

山羊座(12月22日~1月19日)

全体運: マイペースで人生を楽しむ

12年近く続いた試練の季節が終わろうとしています。特にこの1年は、未曽有のハードな出来事が多かったかも知れません。2007年末から山羊座に滞在している冥王星に、土星・木星がジワジワ接近し、アップダウンが激しい流れが続いていたため、大切なものを守るために命懸けの思いをした人もいたでしょう。その一方で、凹んだ運気を埋め尽くすかのように、ドラマティックな嬉しい出来事も起こっていたかも。

2020年12月22日に起こったグレート・コンジャンクションは、山羊差から移ったばかりの隣の水瓶座で起こりました。グレート・コンジャンクションは、過去200年以上にわたって、山羊座が属する「地の星座」で起こってきましたが、ここから200年間は風の星座で起こり続けます。

山羊座は「頑張ること」「統率すること」が得意ですが、2021年は「頑張ることをやめる」ことを努力してやって。楽しさ、心地よさ、ワクワク感からサクセスはやってきます。思い切って「怠けてみる」のも一案。外側から「いつもより真面目でない自分」を作ってみるのもいいかも知れません。どうアレンジしても、山羊座はキチンとした社会人なのですから、髪型を派手にしても誰もクビにしたりはしません。対人関係においては、自己犠牲や一方的に相手の「親になる」ことはやめていいでしょう。あなたがその役目を真剣に演じるほど、向こうはズルズルと甘えてきます。自分をラクにすることで、対人関係もフェアに修正されてきそう。6月までは攻めの姿勢で進み、先々のことはあまり心配せずに楽観的に生きてみて。新たな課題とシリアスに向き合うとしたら、7月以降になるでしょう。シリアスな気分になっても、好奇心や遊び心はつねに忘れないで。

仕事運

エリートコースを歩んできた人は、ふと違うことをやってみたくなる年です。「このままここに居続けるのか」という感覚がつまらなく思え、周囲がうらやむようなポジションを捨てて、新しい道を選択をすることになる人も。「まさか」という社会の変動もあり、コンサバを決め込んでいるとかえって予想外の危機に見舞われることも。日本ではまだ一般的ではありませんが、メンターやカウンセラーの助けを借りるのもよいでしょう。多くの建築家やエンターテイナーがメンターの指導を仰いでいます。火星が安息の座を脅かしていた2020年とは逆に「仕事もプライベートもうまくいく」年になるでしょう。

ラッキーフードは「マイクログリーン」

普通野菜の40倍の栄養価をもつと言われるマイクログリーン。日本のスーパーではまだ大々的に売られていませんが、種は簡単に手に入り、自家栽培で驚くほど増えます。生でいただいたり、お粥やヌードルに浮かべたり、油でいためたり、どんなふうに食べても美味しい野菜です。「よりよく食べ、生きる」という信念を持って、新しい時代をフレッシュな気分で楽しんで。

山羊座の作曲家の「風の時代」に聴きたい1曲

フランシス・プーランク(1899年1月7日生まれ): ピアノと管弦楽のための協奏曲

水瓶座(1月20日~2月18日)

全体運: 大胆さと慎重さをバランスよく使う

2020年は、「無意識と見えない敵」のハウスに居座っていた土星と木星・冥王星の影響で「なんだかすっきりしない、重い感じ」に悩まされていたかも知れません。世界は「地の時代」の最後の逆襲とばかりに保守的な傾向が強まり、自由を愛する水瓶座はひたすら頑固に自分の生きる道を守るしかなかったのです。そんな中でも、「生き抜く」と決心して、夏場から秋の始めにかけて新しいことをスタートさせた水瓶座は多かったはず。「土壇場になれば何だってできる」という自信が、あなたを強く逞しくしていきました。

2020年12月22日のグレート・コンジャンクション=木星・土星の大会合は水瓶座で起こり、まさにここから新しい時代がスタート。過去の「生きづらさ」から解き放たれ、世の中全体があなたのポリシーに近づいてきます。水瓶座の正直なハート、「白いものは白い、黒いものは黒い」と見たとおりに言う率直さが評価され、忖度や誤魔化しのない新しい世界とフィットしていくでしょう。

木星は拡大発展の星。土星は制限と試練の星。この2つの天体を抱えているため、人気運やビジネス運が上昇すると同時に、さらなる成長のためにハードな鍛錬を引き受ける水瓶座も多くなります。土星には「固める」「リミットを設ける」という意味もあり、無限の夢を抱きながら将来を定め切れていなかった人は、現実との折り合いをつける段階に入っていくでしょう。夢を諦める、ということではなく、自分が納得できる人生を送るための具体的な行動を起こしていけるのです。

支配星・天王星は安息のハウスにいて、水瓶座のプライベートでの変化を暗示しています。これは2025年まで続き、住まいやライフスタイル、家族や故郷との関係が今までとは違うものになりやすい傾向を示しています。設定していたのとは違う場所で、違う生き方を始める人も。最終結果はすぐには出ず、しばらくは点々としたり、二点を往来したりする生活となるかも知れません。

2020年12月にスタートした風の時代、木星と土星を迎えた水瓶座は、言うまでもなく2021年の主役です。大胆さと慎重さのバランスをよくとって、いつもより自己主張強めで人生を切り拓いていってください。あなたの利他的精神・博愛精神が周囲を刺激し、新しい世界の導き手となるでしょう。そのことを以前から予感していたかも知れません。ここからが本番です。

仕事運

2020年は、さまざまなことがイレギュラーであったため、「あえてバタバタ動かない」ことを決め、この状況を静観していたのではないでしょうか? 2021年は、マイナーからメジャーへの転換期に当たりますが、あまり先を急ぎ過ぎると変化のスビードについて来れない周囲との摩擦が起こりやすくなります。あなたの支配星・天王星は、水瓶座にいる土星とスクエアという緊張の相を作っているため、古いもの・かわりばえのしない価値観の人々と正面衝突すると、相手を論破することはできても、平和に着地することは難しいのです。

2021年後半になると、そうした「過去にしがみついている人々」とは、接点をもつことも稀になってくるでしょう。あなたは茶番劇に参加せずに自分の人生を生きていくことができます。前半はそのための調整期間ととらえて。

ラッキーフードは「ココア」

ココアパウダーを練ったものを肌に塗布すると、素晴らしいアンチエイジング効果をもたらします。ココアに含まれるポリフェノールが身体にもたらす修復効果は素晴らしく、食べ物や飲み物から摂るのも勿論良いのです。糖分を調整手出来るタイプが良いでしょう。カフェインを摂り過ぎないよう、コーヒー代わりにブレイクタイムにはココアを。水瓶座は知らないうちに身体を酷使しやすいときなので、食品から癒しを得ることが大事な年です。

水瓶座の作曲家の「風の時代」に聴きたい1曲

ヴォルフガング・アマデウス・モーツァルト(1756年1月27日生まれ): オペラ《魔笛》

魚座(2月19日~3月20日)

全体運: 初夏からの幸運期に期待

2020年は、例年の半分くらいしか活動ができなかった魚座。2019年は異例の繁忙期だったために、この急なコントラストに面食らってしまった魚座は多かったはず。2020年は秋頃からぼちぼち、新しい気分でスタートさせてきたことがあったかもしれません。12月22日には無意識のハウスで木星と土星が重なるグレート・コンジャンクション(大会合)が起こり、これは魚座の中に封じ込めてきた「夢」が大放出されるタイミングでした。ここから魚座は「自分らしさとは何か」を徹底的に追求し、それに相応しくない生き方を正していく必要が出てきます。急に進路を方向転換するのは難しいことですが、目的地を決めるのは早めがよいでしょう。

2021年は、魚座の12年に一度の幸運期が「予告編」として2か月訪れる年でもあります。本番は2022年ですが、拡大発展の天体・木星が魚座入りする5月13日~7月28日までは、あなたに多くの視線が集まり、大きな任務をリラックスした状態で迎えることが可能になります。この「いい感覚」を覚えておくことで、木星が去った後も、さまざまなことを改善し、幸運体質を強化していくことが可能になるでしょう。「今より素敵な自分になりたい」と思う人は、変身のヒントを得るはず。

交流関係には変化が起こりやすく、「朱に交われば赤くなる」のことわざ通り、クオリティの高いグループはあなたを向上させ、そうでない集団はあなたの邪悪な面を引き出します。木星・土星が無意識のハウスにある2021年、悪い仲間の誘惑に染まりやすくなる……というリスクも出てきそう。何かに「耽る」こと、あるいは見えない場所から誰かを攻撃して楽しむようなことは慎んで。特に集団で不道徳的なことに絡むと、発覚しやすくなります。いいグループと健全な関わり合いをすること。

ライフスタイル面では、「大人になる」ことが求められそう。年を重ねたからといって、誰もが大人になるわけではなく、ある種の自覚と社会性、「親心」によって成熟を果たしていきます。プラス、「未来には絶対に幸福になる」という決意をすることも成熟の証です。不幸になるパターンを繰り返しても、結論は出ません。そこをしっかり考えることで、あなたの幸福を妨害している存在からも離れていくことができるときです。

仕事運

自己改革は内面でふつふつと進行していますが、2021年いっぱいはどうしても「ベーシックモード」を誠実にこなしていくことが第一になるかも知れません。義務をきちんとこなしつつ、新しいプラン・変身後の自分の仕事スタイルを構想していく年です。魚座は共感力と感動力の塊なので、感情パワーを仕事に使わない手はありません。今はある種の「型」にはめて仕事をしなくてはならないときですが、ジワジワと「心の無際限な力」で仕事ができていくようになります。上の世代の顔色を窺い過ぎず、若い世代のよいところを見つける努力をしてください。あなたの味方は「未来に活躍する人々」です。

夏以降、嫌々やっていた仕事には見切りがついてきます。ストレスを感じ過ぎる仕事は、7月頃までを区切りと考えてみてください。

ラッキーフードは「オリーブ」

オリーブの実の独特の香りを苦手とする人もいますが、実やオイルをほどよく摂ることで、オリーブポリフェールやベータカロチンが健康に多大な効果を及ぼします。加工されたオリーブの実は、塩分の少ないものを選んで。樹木から癒しを得ることが得意な魚座。観賞用にオリーブの木を栽培するのもおすすめです。

魚座の作曲家の「風の時代」に聴きたい1曲

モーリス・ラヴェル(1875年3月7日生まれ): 左手のためのピアノ協奏曲 ニ長調

ナビゲーター
青石ひかり
ナビゲーター
青石ひかり 西洋占星術研究家

1994年から女性誌・一般誌を中心に占い原稿を寄稿。アーティスト、ミュージシャン、演奏家のホロスコープを診断した連載も『STUDIO VOICE』等カルチャー誌に執筆...

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