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2020.03.18
リモートワーカーや子育て中のかたにも

貴重なチャンス! 無料ストリーミング配信ガイド

YouTubeやニコニコ動画などで、クラシック音楽の無料ライブ配信やアーカイブ配信が盛んだ。いち早く無観客上演、ならびに無料ライブ配信を決めたびわ湖ホールや東京交響楽団&ミューザ川崎を皮切りに、続々と登場している国内・海外での配信を山田治生さんがご案内!

ナビゲーター
山田治生
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山田治生 音楽評論家

1964年京都市生まれ。1987年、慶應義塾大学経済学部卒業。1990年から音楽に関する執筆活動を行う。著書に、小澤征爾の評伝である「音楽の旅人 -ある日本人指揮者の...

メイン画像:3月14日に行なわれたミューザ川崎シンフォニーホール&東京交響楽団「モーツァルト・マチネ」ニコニコ生配信の様子

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好機と捉えて配信!

新型コロナウイルス感染防止のため、クラシック音楽界も公演中止が続いている。

そんな中で、いくつかの団体は、準備していた公演を無観客で開催し、その動画をインターネットで配信している。びわ湖ホールの「神々の黄昏」2公演のライブ配信は、日本の音楽ファンの間で大きな話題となるとともに、日本のオペラ界の水準の高さを世界に発信する好機会にもなった。

また、休演続きのお詫びに、過去の公演の動画を無料で配信しているカンパニーもある。その代表的な例としてベルリン・フィルやメトロポリタン・オペラなどがあげられる。これを機会に有料配信の視聴者を拡大しようという意図もあるに違いない。

3月19日には、昼と夜に2つのライブ配信が予定されている。ぜひスケジュールに入れておこう。

サントリーホール

サントリーホールは、3月19日12時15分から12時45分まで無観客で行なわれる「オルガンプロムナードコンサート」をライブ配信する。演奏は冨田真希。

曲はバッハの「前奏曲とフーガ」ハ長調 BWV545、レスピーギの「バッハのコラール『我がことを神にゆだねり』による前奏曲 イ短調」、ミッデルシュルテの「パッサカリア」ニ短調。

大阪フィルハーモニー交響楽団

大阪フィルは、3月19日19時からフェスティバルホールにおいて無観客で開催する定期演奏会をライブ配信する。

井上道義が、ハイドンの交響曲第2番、モーツァルトの交響曲第5番、ストラヴィンスキーのヴァイオリン協奏曲と「春の祭典」という凝ったプログラムを披露。

ヴァイオリン独奏は、ムジカエテルナの来日公演でコンサートマスターを務めたアイレン・プリッチン。

東京交響楽団

7万人以上がライブ配信で視聴した、3月14日の東京交響楽団の「モーツァルト・マチネ」。現在もインターネット上で見ることができる。

指揮は原田慶太楼。モーツァルトの交響曲第35番「ハフナー」、ピアノ協奏曲第13番(独奏:金子三勇士)、ほか。アンコールの「上を向いて歩こう」に涙。

 

バッハ・コレギウム・ジャパン

鈴木雅明率いるバッハ・コレギウム・ジャパン(BCJ)は、この3月のヨーロッパ・ツアー中に、公演が次々と中止になってしまったが、ケルンのフィルハーモニーホールの尽力によって、無観客での「ヨハネ受難曲」の演奏を残すことができた。

ライブでも配信されたが、現在も視聴可能。

ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団

インターネット配信にもっと熱心に取り組んできたベルリン・フィルは、「デジタル・コンサートホール」で3月31日までにクーポンコードを登録すると、すべてのコンテンツ(過去の公演を含む)を無料で観ることができる(通常は有料:1ヵ月14.9ユーロ、1年間149ユーロ)。

新芸術監督、キリル・ペトレンコとの最新の演奏会も楽しめる。無観客で行なわれた先日のラトルのバルトーク「オーケストラのための協奏曲」も近日中に視聴可能となる。

ウィーン国立歌劇場

ウィーン国立歌劇場は、休演の間、上演されるはずであったオペラの演目——ベヒトルフ演出の《ニーベルングの指環》全曲、《トスカ》ほかを、その当日に無料配信。

そのほか過去の《ファルスタッフ》、エトヴェシュ《三人姉妹》、《チェネレントラ》、《フィガロの結婚》、《影のない女」などの動画も日替わりで配信する。

ottava tvでも視聴できる

メトロポリタン・オペラ

日本のファンにもライブビューイングでおなじみ、ニューヨークのメトロポリタン・オペラ。

休演にともない「Nightly Met Opera Streams」を立ち上げ、《カルメン》や《ラ・ボエーム》、《イル・トロヴァトーレ》、《椿姫》、《連隊の娘》、《ランメルモールのルチア》、《エフゲニー・オネーギン》など、過去の動画を日替わりで無料配信。

また、有料会員になれば、過去のすべてのライブビューイングの動画を見ることができる。

ベルリン州立歌劇場

ベルリン州立歌劇場も、休演中は、無料動画を日替わりで配信。

バレンボイム指揮で、《マノン》、《トリスタンとイゾルデ》、《カルメン》、《メデア》、《ファルスタッフ》、《マクベス》、《イル・トロヴァトーレ》、ベートーヴェン《第九》、ブラームス交響曲全曲、ブルックナー交響曲第4番~第9番、《白鳥の湖》。
メータ指揮で《ばらの騎士》、ラトル指揮で《イポリートとアリシ》、ドゥダメル指揮で《フィガロの結婚》など。

バイエルン州立歌劇場

ミュンヘンのバイエルン州立歌劇場も、休演中、動画を無料配信。

現在は、今年2月に上演されたバルトークの《ユディット》(オーケストラのための協奏曲と「青ひげ公の城」による)と2013年収録の《イル・トロヴァトーレ》が2週間、オンデマンドで視聴できる。

ナビゲーター
山田治生
ナビゲーター
山田治生 音楽評論家

1964年京都市生まれ。1987年、慶應義塾大学経済学部卒業。1990年から音楽に関する執筆活動を行う。著書に、小澤征爾の評伝である「音楽の旅人 -ある日本人指揮者の...

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