東京美容外科・麻生 泰院長~ヴァイオリンで美音を求める気持ちが健康につながっている
音楽家がふだんステージで見せている顔とは違うオフショットを、マリアージュするお酒やお店とともに紹介する新刊『音楽家のマリアージュな世界~エネルギーの源泉をたどる』。この中から抜粋して、いま世間の注目を浴びる企業経営者たちの音楽とのマリアージュをお届けします。そこには熾烈な日々を支えるエネルギー源であり、未来への希望を託された音楽の姿がありました。
1941年12月創刊。音楽之友社の看板雑誌「音楽の友」を毎月刊行しています。“音楽の深層を知り、音楽家の本音を聞く”がモットー。今月号のコンテンツはこちらバックナンバ...
Part1 座談会「音楽と健康、そして美について」~徳永二男、奥田雅代と麻生泰が語り合う
東京美容外科の統括院長、麻生泰は趣味が趣味にとどまらず、プロの資格さえ手にするまで掘り下げる超こだわりの人だ。ヴァイオリンでは46歳で桐朋学園芸術短期大学に入学し、卒業後はコンサート活動も活発、そしてストラディヴァリウス4挺の所有者としても知られる。
ウェイクサーファーとしては昨年プロとなった。また17万人強のチャンネル登録者がいる「ドクターA」のチャンネルをもつYouTuber でもある。
東京美容外科のサロンには、麻生泰が親しくしているアーティストが集まる。その一人が、ヴァイオリニストの徳永二男だ。日本を代表するオーケストラ、NHK交響楽団のコンサートマスターを長年務め、いまはソロや室内楽の活動のほかに、宮﨑国際音楽祭音楽監督も務める日本の音楽界の重鎮でもある。
その徳永と、麻生のヴァイオリンの師でもある奥田雅代、音楽ジャーナリストの伊熊よし子の3氏がサロンに遊びにきた。テーブルを囲んでお茶を飲み、話をしているうちに、座談会の様相を呈してきた。
小学校低学年のときに、習っていたヴァイオリンが嫌いになってしまい、そこから45歳ぐらいまでずっと音楽から離れていた麻生だが、いまは「仕事に追いまくられていても、ヴァイオリンを触る時間がないとイライラするほど」なんだそう。
ヴァイオリンという楽器は早期教育が大事で、一般的には幼児のころから始めなければ大成しないといわれる。徳永の弟子で、「20歳からヴァイオリンを再開して、オーケストラのコンサートマスターになった」例が語られ、「いつから始めなければということはないが、やっかいなのは基礎づくり」とも。
「いつから始めて遅いということはない」と、ことあるごとに発言している麻生。みずから実践してみせたことが大きな説得力を持って受け止められている。
Part.2 師のバッハ・レッスン~ずっと練習しても飽きない音楽の癒し
座談会も終わり、残った奥田と麻生は演奏会の準備のためレッスンに。曲はJ.S.バッハ「2つのヴァイオリンのための協奏曲」、よく知られた名曲中の名曲だ。麻生は「これ1曲をずっと練習していても飽きません」。
麻生の音大時代を奥田が語る。
「ドクターとしてもお忙しいのに、本当にかわいい学生さんだなと思ったのは、毎週のレッスンで、前の人が終わるころにはお部屋の外で待っていらっしゃるのです」
「麻生先生は簡単なことも一所懸命練習」するとも語る奥田とは、もう師弟を超えて、いまや「演奏をいっしょにする音楽仲間」なのだとか。
ONTOMO MOOK
伊熊よし子監修、『音楽の友』/Webマガジン「ONTOMO」編
音楽家は演奏会などが終わったあと、お酒や食事を楽しみながら、その緊張をほぐす人が多い。お酒にも詳しく、グルメも多い彼ら・彼女らのいわばオフショットを紹介し、その音楽性はもちろん、ふだんステージや現場で見せている顔とは違う一面を、マリアージュするお酒やお店とともに紹介。それらを通して音楽家の魅力あふれる人間性、彼らの音楽活動に取り組むエネルギーの源を伝える。
また、「食」以外では、「オーディオ」や「美容」、「楽器」など、さまざまな観点からアーティストのエネルギーの源泉となるものを取材。読者がそれぞれの源泉を感じ、至福なひとときを過ごしていただけるような1冊。
関連する記事
ランキング
- Daily
- Monthly
関連する記事
ランキング
- Daily
- Monthly