2023.02.10
元祖ピアノアイドル
松井咲子の 毎日がespressivo! #5 「TEPPEN」団体戦の楽しさ
元AKB48のメンバーで、当時は珍しかった現役音大生のアイドルとして注目された松井咲子さん。得意のピアノを生かして活動の幅を広げてきた彼女が、ずっと一緒だったピアノを通して見えてくる表情豊かな(espressivo)世界、音楽が与えてくれる❛気づき❜について、語っていきます。
ききて・まとめ
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山本美芽 音楽ライター
ピアノ教育とジャズ・フュージョンを軸に執筆。ピアノ教本研究家として全国で講演を行なう。著作に「ひとりですいすいひける!はじめてのピアチャレ」1〜3、「練習しない子のた...
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普段やらないことで自分の弱点と向き合う
1月には、久しぶりにTEPPENの収録がありました。今回ははじめて、赤と青のチームに分けた団体戦だったんです。
まずはスポーツみたいなノリで、クラシックの速弾き対決。《エリーゼのために》と《トルコ行進曲》を少し短くアレンジして、ものすごく速く弾くんです。競技と割り切って四分音符が210のテンポで、ものすごく練習しましたね。
クラシック曲を無茶苦茶に速く弾くなんて、普段やらないので「薬指がぜんぜん動かない!」と、自分の弱点と向き合いました。まさに基礎練習です(笑)。学生時代に使っていた指を訓練するための「フィンガーボード」も、久しぶりに出してきて練習していました。
「クラシックが好きな方はこれを見てどんな反応をするのだろう」と少し心配しながら練習していましたが、収録はゲーム感覚で、すごく盛り上がりました。練習したことも、きっと無駄にはならないだろうなと思います。
今回は1チームが4人で、速さを競う部門が2人と、ミスタッチリレーが2人でした。ミスタッチリレーは、ポップスを2台ピアノで交互に弾いてミスが少ない方が勝利という競技です。これまで未経験な部分を求められる、これがTEPPENの面白さですね。
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