読みもの
2023.02.24
元祖ピアノアイドル

松井咲子の 毎日がespressivo! #6 MCはお客様とのキャッチボール

元AKB48のメンバーで、当時は珍しかった現役音大生のアイドルとして注目された松井咲子さん。得意のピアノを生かして活動の幅を広げてきた彼女が、ずっと一緒だったピアノを通して見えてくる表情豊かな(espressivo)世界、音楽が与えてくれる❛気づき❜について、語っていきます。

ききて・まとめ
山本美芽
ききて・まとめ
山本美芽 音楽ライター

ピアノ教育とジャズ・フュージョンを軸に執筆。ピアノ教本研究家として全国で講演を行なう。著作に「ひとりですいすいひける!はじめてのピアチャレ」1〜3、「練習しない子のた...

撮影:ヒダキトモコ

この記事をシェアする
Twiter
Facebook
続きを読む

MCで自分とお客様の緊張がほぐれる

ライブでのMCは、アウェイな雰囲気をホームに持っていくもの。大切にしています。

ライブでは、まずステージに出て1曲弾きます。みんなが知っている曲を弾いてから、MCを始めますね。お客様は全員、はじめましてというつもりで挨拶して自己紹介をします。

AKBというグループにいて、最近はこういう活動をしていて……と説明をしてから、「TEPPENという番組でピアノを弾いたりしていますが、見たことありますか?」と質問して手をあげてもらうこともよくあります。私が一方的に話すのではなく、キャッチボールになるようにすると雰囲気がほぐれるので。お客様の緊張は私にも伝わりますし。

台本までは作りませんが、事前に「あの話をしよう」と考えて準備はしています。ステージに立ってみると急にエピソードを思い出したり、時間が押してくると話をなくしたり、MCはかなり臨機応変に進めることも多いです。

ライブの最後は明るく盛り上がる曲を弾いて、お客様にも手拍子で参加してもらうと、自分も気持ちよく終われるかな……。曲の紹介では、自分の思いを伝えるだけでなく、「この曲、聴いたことありますか? これで使われていたんですけど」というように、お客様に語りかける場面を意識して。リアクションをいただくと自分が落ち着けるんです。そういう意味では、すごくお客様にも助けていただいていますね。

私は話すほうが落ち着くのでトークを入れていますが、MCが苦手な場合は無理にしゃべらなくてもいいと思います。

松井咲子(まつい・さきこ):1990年12月10日生まれ、埼玉県蕨市出身(蕨市PR大使)。桐朋学園芸術短期大学ピアノ科卒業。元AKB48(在籍期間2008年~2015年8月)。テレビ埼玉「マチコミ/大人散歩」・「魅力まるごと いまドキッ!埼玉」レギュラー。KORG Digital Pianoイメージキャラクター。そのほかテレビ、ラジオ、WEBメディア等に多数出演。

ONTOMOの更新情報を1~2週間に1度まとめてお知らせします!

更新情報をSNSでチェック
ページのトップへ