松井咲子の 毎日がespressivo! #9 松井式クラシック・プレイリスト
元AKB48のメンバーで、当時は珍しかった現役音大生のアイドルとして注目された松井咲子さん。得意のピアノを生かして活動の幅を広げてきた彼女が、ずっと一緒だったピアノを通して見えてくる表情豊かな(espressivo)世界、音楽が与えてくれる❛気づき❜について、語っていきます。
ピアノ教育とジャズ・フュージョンを軸に執筆。ピアノ教本研究家として全国で講演を行なう。著作に「ひとりですいすいひける!はじめてのピアチャレ」1〜3、「練習しない子のた...
人からもらった言葉で自分らしいピアノが見えた
音大を目指していた中学・高校時代によく弾いていたのは、ショパンやベートヴェン。ショパンは高校のころ、エチュードを毎回レッスンでみてもらったし、ベートーヴェンもソナタを試験で弾いたり、たくさんやりました。楽譜を見返すと「よくやっていたな」と思いますね。本当は素敵な曲なのに、大変だったなって当時を思い出しちゃうので、あまり素直に聴けないです。
聴くのなら、ショパンのエチュードは、短調でテンポが速くて格好いい〈作品10の4〉が好きです。確か高校に入るときの試験で弾きました。なんであれが弾けたんだろうと思います(笑)。
ショパンは、だいたい短調でテンポが速くて格好いいものが好きでした。エチュードの作品25の12〈大洋〉とかバラードの第1番、第2番、スケルツォなら第2番。どれも迫力があって有名な曲なので、いろいろな場所でもよく耳にすると思います。いまはゴリゴリの練習曲よりも癒し系の曲を弾くのが好きです。
『TEPPEN』では松任谷正隆さん、服部克久さん、清塚信也さんといった音楽家の方からも演奏に対してコメントがいただけて、音楽的に重要な学びになりました。「音がすごくきれい」「歌えるピアノ」という言葉をもらったことがきっかけになっています。パワー系の曲は男性にはかなわないなって思っちゃうし、『TEPPEN』でご一緒した五条院さんのようなスタイルも素敵で憧れますが、私にはできない。
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