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2025.10.08
名曲解説100

30秒でわかるJ.シュトラウス2世:ポルカ《雷鳴と稲妻》

J.シュトラウス2世:ポルカ《雷鳴と稲妻》について30秒で丸わかり♪

寺西基之
寺西基之

1956年生まれ、上智大学文学部を卒業後、成城大学大学院で西洋音楽史を専攻し、修士課程を修了。大学院在学中より音楽評論活動を始め、CDライナー、演奏会プログラム、音楽...

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ヨハン・シュトラウス2世(1825~99)は、ウィンナ・ワルツの黄金時代を築くとともに、おびただしい数のポルカも作曲して、このジャンルでも多くの名品を残しています。

ポルカは2拍子の舞曲で、もともとはチェコに起こりましたが、ウィーンでは独特のウィンナ・ポルカが流行し、シュトラウスはその発展に多大な役割を果たしました。急速なテンポによるポルカ・シュネル、比較的緩やかなテンポのポルカ・フランセーズ、マズルカ風の特徴を取り入れたポルカ・マズルカなどの種類があります。

《雷鳴と稲妻》はポルカ・シュネルに属するもので、題名のとおり、雷のとどろきと稲妻の光を描いた曲です。雷を描写する音楽は、古くはバロック時代からさまざまな作曲家が書いており、それらは嵐の脅威を表現したものがほとんどでした。

しかし、ヨハン・シュトラウスのこのポルカは、まさにポルカらしく、いかにも明るく快活な楽しい曲となっており、その音描写には彼の優れたセンスが発揮されています。

J.シュトラウス2世:ポルカ《雷鳴と稲妻》

作曲年:1868年

演奏時間:約3分

編成:ピッコロ1、フルート1、オーボエ2、クラリネット2、ファゴット2、ホルン4、トランペット3、トロンボーン3、テューバ1、小太鼓、大太鼓、シンバル、弦5部

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