読みもの
2023.02.25

シニアが音楽をアカデミックに学べる理想郷~昭和音楽大学短期大学部・音楽と社会コース

昭和音楽大学短期大学部では、主にシニア世代の方を対象にした「音楽と社会コース」が注目を集めています。より一層音楽芸術を楽しむために、音楽の教養を深め、演奏技術を磨く。そのために整えられた理想の環境とは? カリキュラムや画期的な制度、在学生の生の声まで、このコースの魅力を詳しくお伝えします。

長井進之介
長井進之介 ピアニスト/音楽ライター

国立音楽大学演奏学科鍵盤楽器専修(ピアノ)卒業、同大学大学院修士課程器楽専攻(伴奏)修了を経て、同大学院博士後期課程音楽学領域単位取得。在学中、カールスルーエ音楽大学...

「音楽と社会コース」の授業の様子

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シニア世代の音楽を学びたいという需要に応えて設立

専門性と多角性のバランスのとれた教育方針により、多方面に優れた卒業生を輩出してきた昭和音楽大学と昭和音楽大学短期大学部。豊富なカリキュラムと教員による手厚い指導によって、学生たちは自らの目標や進路に向かって豊かな経験を積みながら学びを続けている。

昭和音楽大学短期大学部では、近年のシニア世代における大好きな音楽を学びたいという需要に応え、「音楽と社会コース」を設立。音楽経験がある方はもちろん、もう一度音楽を学びたい、もしくは新たに音楽を学びたいという人々に向けて広く門戸を開き、芸術を探究するための集いの場と知的資源を提供している。

当然、指導には演奏家、制作現場に携わったプロデューサー、音楽療法士など、第一線での活躍を背景にもつ講師陣があたる。実技、座学ともに授業が充実しているが、このコースを特徴づけているのは、学生と講師が一丸となって音楽への考察や議論を活発に行ない、社会と音楽のかかわり方、社会における音楽の意義について考える機会が多く設けられていることだ。幅広い視野をもって音楽に関わりながら、それを社会で役立てることができる人材が育成されているのである。

「音楽と社会コース」の学生は、最終的に「卒業研究」として演奏または論文を選択して発表する

音楽を幅広くとらえる魅力的なカリキュラム

様々な可能性を秘めたコースならではの豊富なカリキュラムはやはり大きな魅力である。ここでいくつか例を挙げていこう。

まずはコース名を冠した「音楽と社会」。この授業では音楽と社会との相関性を、クラシック音楽からポピュラー音楽に至るまで、音楽文化のあり方として学び、受講者(主にシニア世代)が体験した音楽観の再構築を図っていく。音楽のとらえ方について新たな視点が生まれる授業だ。

「作曲家・作品研究」では、テーマとなる作曲家を取り上げ、生涯と時代背景の概要を学びながら、学生たちが調査研究の発表を行なう。学びを形にすることができる授業となっている。

日本と海外の舞台芸術に関わる様々な現象に関する歴史と現状、著作権法をはじめ、音楽と社会のかかわりを学ぶ「音楽と社会特論」もこのコースならではの授業だろう。

音楽大学での学びといえば実技や研究が主体と思われがちだが、音楽文化が発展していくためにはよき“鑑賞者”の存在も重要である。そこでよき聴き手を育む「音楽評論概説」も用意されている。様々な音楽作品を聴き、研究して自らの言葉で表現することで、名曲、優れた演奏、そして演出とは何かを、歴史的な視点を踏まえながら検討していく。

「音楽と社会コース」では、学生と講師が一丸となって、音楽への考察や議論を活発に行なう機会が多く設けられている

充実した実技レッスン、資格取得も可能

このようにして幅広く学んだ成果を、各学生は最終的に「卒業研究」として演奏または論文を選択して発表する。その成果は卒業後の活動において重要な指針になるだろう。なお、実技レッスンではピアノや弦管打楽器をはじめ、声楽も選択可能。各学生が45分間の充実した指導を受ける。

そして学べる音楽はクラシックだけではない。ジャズやポピュラー音楽など、昭和音楽大学ならではの幅広いジャンルを学べる環境が整っている。しかも選択授業では音楽療法やアートマネジメントも学ぶことができ、「司書課程」「社会福祉主事任用資格」といった資格取得も可能。将来の選択肢が広がっている。

「音楽と社会コース」の卒業研究発表会から。過去の研究テーマは、「16世紀の音楽と社会ールネッサンスの絵画と楽器ー」(論文)、「うたを創る」(歌曲作曲および声楽演奏)、「日本社会におけるクラシック音楽の受容」(論文)等、多岐にわたっている

社会人が学生と一緒に学べる環境も魅力

ここで、実際に授業を受けている在学生の声を紹介しよう。龍澤英之さんは「以前から少し吹いていたフルートがもっと上手になりたい」、さらに「地元で子どもから大人までが集う合唱団の指導・指揮をしているが、音楽を専門的に学んだことがなかったため、退職を機に、音楽を専門的に学びたい」という想いから「音楽と社会コース」への入学を決めたという。

退職を機に、これまで親しんできた音楽をより専門的に学びたいと「音楽と社会コース」に入学した龍澤英之さん

昭和音楽大学、そして「音楽と社会コース」の魅力については「先生方が優しく親身になってくださるのが一番印象的でした。社会人の私を尊重し、よく声を掛けてくださったのがとてもうれしかったです。また、私のような社会人も若い学生さんの中に入れていただき、普通に学ばせていただける環境があるのも魅力です。レッスンは毎週45分間、マンツーマンで指導していただけるので、とても学び甲斐があります。丁寧に具体的に指導していただいているので、次回までの課題をしっかりもって練習に取り組むことができました」(龍澤英之さん)

「音楽評論概説」の授業。現役世代の学生と一緒に授業を受けることもある

自分のペースで学修できる画期的な「長期履修制度」

シニア世代の学生を対象としていることから、学修のペースも様々ということを想定しており、「長期履修制度」の活用が推奨されているのも大きな魅力だ。通常2年の修業期間を3年間または4年間に延長して学ぶことが可能である。

働きながら学びたい方や、家事や育児と勉学を両立したい方、定年を迎えてゆっくりと学びたい方など、様々なニーズに応える。

学費が2年間の総額なのは変わらないため、1年あたりの学費納入の負担が軽減されるので、経済的な理由で進学をあきらめていた方も安心して学ぶことができる。

音大受験はハードルが高いと思っている人も安心な、面接・作文で受験できる総合型選抜制度があり、熱意が重視されるという。

音楽をさらに深く楽しみたい方はもちろん、新しいキャリアを歩むための学びの場としても充実した環境が整った「音楽と社会コース」は、日本により豊かな音楽文化をもたらすものになるだろう。

3月25日(土)に昭和音楽大学オープンキャンパス開催!

日時:2023年3月25日(土)11:00~(10:30受付)

内容(予定):

全体ガイダンス&学生によるミニコンサート

コース説明&模擬授業

キャンパスツアー

学食・カフェ体験

個別受験相談

■受験や入学後の質問・相談事も「音楽と社会コース」担当教員に聞くことができます。

■内容は変更となる場合がございます。

詳細はこちら

 

長井進之介
長井進之介 ピアニスト/音楽ライター

国立音楽大学演奏学科鍵盤楽器専修(ピアノ)卒業、同大学大学院修士課程器楽専攻(伴奏)修了を経て、同大学院博士後期課程音楽学領域単位取得。在学中、カールスルーエ音楽大学...

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