読みもの
2025.06.19

今週の音楽家の名言【ピアニスト マルティン・ガルシア・ガルシア】

Webマガジン「ONTOMO」でインタビューをした音楽家の記事から、心に響く名言をお届けします。今週はピアニストのマルティン・ガルシア・ガルシアさんの名言をどうぞ。

ONTOMO編集部
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東京・神楽坂にある音楽之友社を拠点に、Webマガジン「ONTOMO」の企画・取材・編集をしています。「音楽っていいなぁ、を毎日に。」を掲げ、やさしく・ふかく・おもしろ...

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作曲家の音楽が聴こえてきて、演奏家の存在が感じられない……それが最高のピアニストなのではないでしょうか。

――「ONTOMO」2022.06.11 インタビューより
ガルシア・ガルシアが考える最高のピアニストとは? 楽器との関係や時間の重要性を語る

スペイン出身のピアニスト、マルティン・ガルシア・ガルシアさんは、2021年のショパン国際ピアノコンクールで第3位に入賞し、国際的に注目を集めました。このインタビューでは、まっすぐでていねいな言葉で、自身の音楽観を語っています。

そんなガルシアさんが語ったのは、演奏者の存在を強く押し出すのではなく、あくまで作品そのものを主役として響かせることの大切さ。

最高のピアニストとは、演奏者の個性が先に立つのではなく、あくまで作曲家の音楽が自然に立ち上がってくる。

それが、ガルシアさんの考える理想の演奏のあり方だと言います。

ガルシアさんのこの言葉は、演奏だけでなく、「どう伝えるか」を考えるときにもヒントを与えてくれます。

誰の声を届けたいのか。どうすれば、その声がいちばん自然に届くのか。

そんな姿勢が、ガルシアさんの音楽の中に感じられます。

Martín García García(マルティン・ガルシア・ガルシア)

スペイン、ヒホン生まれ。ナタリア・マズーンとイリヤ・ゴルドファーブに師事。レイナ・ソフィア音楽学校を卒業、ソフィア王妃から最優秀学生賞を受ける。
2021年クリーブランド国際ピアノコンクールで優勝、同年第18回ショパン・コンクールで第3位と最優秀協奏曲特別賞を受賞。
その後ヨーロッパ、アメリカでコンサートツアーを開催。
´22年5月、初来日。10公演のツアーを行う。同年10月、11月にも来日し、サントリーホールのデビューリサイタルを開催、満員の聴衆を魅了した。
´23年6月、7月来日、8公演リサイタルの他、7公演のコンチェルト(ハンブルク交響楽団、NHK交響楽団、神奈川フィル)で、いずれも好評を博している。

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