東京都交響楽団ヴァイオリン奏者・塩田脩さん「都響と石田組の両方で成長できる」
2020.07.09
曲名のナゾ vol.1
ハイドン 交響曲第94番《驚愕》〜清々しいネタバレ、観客がびっくりするシンフォニー
飯尾洋一 音楽ライター・編集者
音楽ジャーナリスト。都内在住。著書に『はじめてのクラシック マンガで教養』[監修・執筆](朝日新聞出版)、『クラシック音楽のトリセツ』(SB新書)、『R40のクラシッ...
曲名でネタバレはどこまで許されるのか。ついそんなことを思ってしまうのが、ハイドンの交響曲第94番《驚愕》だ。別名「びっくりシンフォニー」。実のところ、今やだれもびっくりしない「びっくりシンフォニー」になってしまったのだが。
続きを読む
問題の楽章は第2楽章。冒頭主題が弦楽器で静かに奏でられる。一度目は静かに。二度目はさらに静かに。が、二度目のおしまいの一音は全員で「ジャン!」と強奏する。うとうとしかけていた聴衆も驚いて目を覚ます、という仕掛けだ。
第2楽章の仕掛けの部分。
あまりに狙いがうまく行き過ぎて、付いたニックネームが《驚愕》。小説の帯で「衝撃の結末! 驚きの大どんでん返し!」などと書かれているのと同じくらい、清々しいネタバレ感がある。今やこの仕掛けで驚く人はほとんどいない。
関連する記事
ランキング
- Daily
- Monthly
関連する記事
ランキング
- Daily
- Monthly
新着記事Latest
2025.08.30
エルガー《威風堂々》の原題に隠された『オセロ』の皮肉な意味
2025.08.28
東京交響楽団首席フルート奏者・竹山愛さん「今日来てよかったと思える音を作りたい」
2025.08.26
エリザベート王妃ってどんな人? 世界的コンクールに名を残したベルギーの“文化サポ...
2025.08.24
30秒でわかるショパン:ワルツ第6番(子犬のワルツ)
2025.08.24
30秒でわかるベートーヴェン:交響曲第6番《田園》
2025.08.24
30秒でわかるラヴェル:《ラ・ヴァルス》
2025.08.24
30秒でわかるリスト:ピアノ・ソナタ ロ短調
2025.08.24
30秒でわかるJ. S. バッハ:G線上のアリア