読みもの
2018.04.10
写真で語る音楽シーン Vol.2
音楽家たちのオフショット

音楽家を撮りつづけるカメラマンたち。写真の背後にはどんな物語があるのだろうか。撮影者自ら音楽シーンを語ります。
フォトグラファー

フォトグラファー
堀田力丸 カメラマン
1971年、東京生まれ。東京でのスタジオ勤務などを経て90年代後半、人物ポートレート、ニュース写真の撮影からカメラマンの道へ。ほどなくして、父(故堀田正實)、叔父(故...

館野泉・ヤンネ館野 © 堀田力丸
舘野泉(ピアニスト)
2015年3月、日光東照宮客殿で「400年式年大祭記念 舘野泉 ピアノ・リサイタル~ヤンネ舘野とともに」が開かれました。
雪の降る寒い日でしたが、NHK大河ドラマ「平清盛」のテーマ曲(作曲:吉松隆)など、息子のヴァイオリニスト、ヤンネ舘野氏との共演は、とても親密でリラックスしたものでした。
交通機関が乱れ、東京までの帰路は宇都宮を経由することに。
写真はその列車内で撮影した1枚です。
親密でリラックスした雰囲気は、共演者のものから親子のものとなって車内でもつづいています。
館野 泉(ピアニスト)
クラシック界のレジェンド、80歳ピアニスト。
領域に捉われず、分野にこだわらず、常に新鮮な視点で演奏芸術の可能性を広げ、不動の地位を築いた。人間味に溢れ、豊かな叙情をたたえる演奏は、世界中の幅広い層の聴衆から熱い支持を得て、深く愛され続ける。ピュアで透明な旋律を紡ぎだす、この孤高の鍵盤詩人は、2002年に脳溢血で倒れ右半身不随となるも、しなやかにその運命を受けとめ、「左手のピアニスト」として活動を再開。尽きることのない情熱を、一層音楽の探求に傾け、独自のジャンルを切り開いた。
“舘野泉の左手”のために捧げられた作品は、10ヶ国の作曲家により、80曲にも及ぶ。命の水脈を辿るように取り組んだ作品は、拓いたジャンルをも飛び越え、ただそこにある音楽だけが聴くものの心に忘れがたい刻印を残す。
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