レポート
記者会見でショパンコンクールの課題曲変更点が発表! 小林愛実も登場し思い出を語る


東京外国語大学大学院修士前期課程修了。ワルシャワ大学音楽学研究所に政府給費留学(2001~03年)。ポーランドの舞曲やモニューシュコを研究。訳書 『ショパン家のワルシ...
言わずと知れた超有名人、ショパン。ですが、彼のファーストネームを皆さんはどう呼んでいますか? 「知ってる、知ってる、フレデリックでしょ」という返答がほとんどかな、と想像します。「ミドルネームはフランソワっていうんだよ」と、さらによくご存じの方もいらっしゃるかもしれませんね。
たしかにショパンは後半生をパリで過ごし、フランス語で彼の名はFrédéric François Chopinと書かれました。——でも、ショパンは自分のことを一体何人だと思っていたでしょう?
彼の帰属意識は終生、「ポーランド人」でした。パリに住まうようになった後も(これも最初から本人が望んだことではなく結果的にそうなってしまったにすぎません)、フランスに帰化したわけではありませんし、フランス語にも不自由はありませんでしたが、彼が思うまま、生き生きと表現できる言葉は、はやり母語のポーランド語をおいてほかにはなかったのです。
そして、出生記録に記され、自分もそう署名し、家族や友人が親しみを込めて呼びかけた名前も、当然のことながら、ポーランド語のFryderykでした。
発音は「フリデリク」です(ryの部分を若干「ルィ」のようなイメージで、またアクセントが「デ」の位置に来ることに気をつけて発音してみてください)。ちなみにセカンドネームの方はFranciszek(フランチシェク)で、「チ」にアクセントとなります。







