読みもの
2021.09.08
『ピアノ名曲150選』より

シューベルトのピアノ名曲を難易度別に紹介! 即興曲などおすすめ5選

楽譜『ピアノ名曲150選』(音楽之友社)から、シューベルトのピアノ作品5曲を音源とともに紹介します。ピアノで弾いたことある曲をなつかしんで聴いたり、弾いてみたい曲を見つけたり、お気に入りのシューベルト作品を楽しみましょう。初級・中級・上級の難易度別に挙げているので、演奏される方はぜひ参考にしてみてください。

音楽之友社
音楽之友社 出版社

昭和16年12月1日創立。東京都新宿区神楽坂で音楽の総合出版、並びに音楽ホール運営事業を行なっています。

ユリウス・シュミット《シューベルティアーデ》(1897年)
シューベルティアーデというシューベルトが私的に開催していた夜会の様子。

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フランツ・シューベルト(1797~1828)は、オーストリアのウィーン郊外で生まれた作曲家。生涯独身で定職につかず、友人たちと助け合いながら気ままに生きるボヘミアンでした。1812年(11歳)からはウィーン少年合唱団に入団して宮廷楽長サリエリに作曲を習い、1819年には22歳で代表作「ピアノ五重奏曲《鱒》」を完成させるなど、早くからその才能を発揮しました。存命中は歌曲の名作曲家としてその名をはせ、ピアノ曲に注目が集まるようになったのは、没後100年以上が経過してからのことでした。

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20曲以上あるピアノ・ソナタや多くの連弾曲にも名曲はありますが、ここでは、特に弾かれる機会の多い小品を難易度別に初級・中級・上級に分けてご紹介します。ピアノ学習者にはおなじみの「即興曲」はもちろん、初心者でも挑戦しやすい作品もあるので、弾くのも聴くのもお気軽に試してみてください。最後には楽譜の情報も掲載していますので、楽譜選びの参考にもぜひ!

初級〈バイエル~ブルクミュラー程度〉

《楽興の時 第3番》

《美しい水車小屋の娘》や《冬の旅》など、数々の美しい歌曲で知られる「歌曲王」フランツ・シューベルト。彼はピアノ・ソナタにも傑作がありますが、この曲のようなロマンティックな小品が多くの人に愛されてきました。

「楽興の時」というのは、「音楽的な瞬間」といった意味です。この曲は《即興曲》や《バガテル》などと並んで、「キャラクタピース」と言われるジャンルの先駆けとなりました。気分や感情の赴くままに、自由な形式で書かれたこれらの音楽は、その詩的で親密なイメージがロマン派の作曲家に愛され、シューマンやブラームスらの多くの作品が残されました。

中級〈チェルニー30番~40番程度〉

《感傷的なワルツ》

34曲を収めた《感傷的なワルツ》op.50の第13曲。1825年に出版され、曲名は出版社によるもの。ウィーンで活躍したシューベルトはワルツやエコセーズ、レントラーなど、当時流行の舞曲を数多く作曲しています。

《高雅なワルツ》

12曲を収めた《高雅なワルツ》op.77の第10曲。1827年にウィーンで出版されました。

上級〈チェルニー40番以上〉

《即興曲》Op.90-2

歌心にあふれ、美しい歌曲を湧き出るごとく次々と作曲したフランツ・シューベルトは、即興演奏の名手でもありました。この曲の標題「即興曲」は、そもそも出版社の提案ではありましたが、彼のインスピレーションあふれる曲風を的確に言い表し、以後、多くの作曲家がこのジャンルの作品を生む嚆矢(こうし)となりました。

彼の死の前年、1827年に作曲された《4つの即興曲集》op.90の第2曲で、作曲者自身は各4曲をそれぞれ独立した楽曲と考えていたらしく、第1曲と第2曲は1827年に、残りの2曲は30年後の1857年にそれぞれピースとして出版されました。

《即興曲》Op.142-2

1827年に作曲された《4つの即興曲集》op.142の第2曲。トリオを挟んだ複合三部形式。

シューベルトは即興曲という題目が気に入ったようで、今度は自ら名付けている。op.142は全4曲でひとつのソナタを成すという見方があるが、シューベルト自身は各曲別々でもよいと述べている。

曲目解説は、『ピアノ名曲150選』『ピアノ名曲120選』(音楽之友社)巻末より。

楽譜情報

音楽之友社『ピアノ名曲150選』には、だれもが知っている有名曲や憧れの曲が150曲収められています。初級編・中級編・上級編と難易度で分かれているので、今の自分にぴったりの曲を探してみましょう。

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昭和16年12月1日創立。東京都新宿区神楽坂で音楽の総合出版、並びに音楽ホール運営事業を行なっています。

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