
牛田智大がワルシャワ・フィルハーモニー周辺の日本食スポットをご案内!

ピアニストの牛田智大さんに、ワルシャワで日本食が恋しいときに食すというおすすめ店を教えてもらいました。好きなおにぎりの具やラーメンの食レポも大公開!

大学院でインドのスラムの自立支援プロジェクトを研究。その後、2005年からピアノ専門誌の編集者として国内外でピアニストの取材を行なう。2011年よりフリーランスで活動...
3週間にわたって開催された、ショパンコンクール。取材での滞在も中盤になり、少し疲れもたまってくると、日本食が恋しくなります。ワルシャワではもうわりと以前から寿司レストランが急増、さらに最近はラーメン(……を日本食といっていいのかわかりませんが)店も流行中ですが、正直、オーナーが日本の方でないことも多く、当たり外れがございます。
そんなあるとき、ワルシャワ留学生活が4年になるピアニスト、牛田智大さんが、「日本米を使っているおにぎり屋さんがワルシャワ・フィルハーモニーの近くにあって、かなり日本のおにぎりに近いものが食べられる」「コンクールが終わったらごほうびに食べにいこうかなと思っている……」とボソリと呟いているのを、小耳にキャッチ。
牛田さんの演奏がすべて終わった後の某日、お店に案内してもらうことになりました!
炊き立てごはんのごほうびおにぎり
こちらがその牛田さんお気に入りのおにぎり屋、「SAKAMOTO-YA(坂本屋)」。
もともとは日本酒などの販売を行なっていたそうですが、コロナの影響でお酒の販売が困難に。というのも「ポーランドではアルコール依存症の人が多いためネット通販でお酒を売ることが禁止されているから、外出禁止になると何も売ることができなくなった」(店主さん談)のだとか!
そこで2年前から日本食材の輸入販売も開始。日本米を仕入れるようになったことから、その炊き立てご飯でオーダーを受けてから握るというスタイルのおにぎり屋をはじめたところ、ワルシャワ在住の日本人だけでなく、ポーランド人からも人気のお店になったそうです。


牛田さんはこちらのお店に「心が疲れてくると来てしまう(笑)」とのこと。
「ショパン音楽大学からも歩いて10分ほどなので、おにぎりだけでなく、日本米や食材を買いに来ることもあります。そうすると、韓国人のクラスメイトなどに会うこともあるんです」
この日は「なす味噌」と「照り焼き」おにぎりを購入(普段も「なす味噌」を買うことが多いらしい)。
コンクール中、なかば願掛け的にがまんしていたというおにぎりは、ほっとする味でおいしかったそうです。
UkiUkiで本格的なラーメンやうどんを味わう
そして「SAKAMOTO-YA」のすぐ横には、うどん店「UkiUki」があります。
もともと別の場所に最初の店舗があり、ポーランド滞在の多い日本人の間では、本当のうどんが食べられる! と人気でしたが、それがフィルハーモニー近くにも店舗を出店したとのこと(「音楽の友」の連載の取材で、小林愛実さんもこちらのお店が好きだと話していました)。

以前ワルシャワには、お寿司や天ぷら、すき焼きや親子丼などあらゆる日本食がかなり日本に近いスタイルで食べられる「日本館」という大きなレストランがあったのですが、こちらがやはりコロナの影響で閉店してしまった今、「UkiUki」は貴重な存在。
そんな日本人演奏家やピアノメーカーなどの関係者も御用達のこちらのお店で、牛田さんに食レポをしていただくことに!
“あっさりとしたおうどんを食べます”、と言いそうな雰囲気の牛田さんですが、この日はとんこつラーメンをオーダー。


左:とんこつラーメンがきました。いただきます!
「麺はパスタのような細麺で、つるつるの食感、スープは日本で食べられるものとかなり近い味。久々のとんこつラーメン、至福です!」と牛田さん。
日本でもお気に入りのラーメン屋が数軒あるほど、実はラーメンが好きなのだそう。意外ですね!

ピアニストたちにとって緊張続きのコンクール。音楽の喜びを感じられると同時に、ショパンの音楽の真髄や審査結果について考えていると、どうしてもシリアスな話題が多くなりがちですが、本日はワルシャワのおいしい日本の味についての情報をお届けしました。
みなさまも次にワルシャワにお越しの際は、ぜひ!
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