音楽ことばトリビア ~ドイツ語編~ Vol.8

乾いている

読みもの
2019.04.27

2004年にドイツで結成以来、ピアノデュオ(連弾・2台ピアノ)DUORとして大活躍の白水芳枝さんと藤井隆史さんに聞くドイツ語のあれこれ。北ヨーロッパならではの強烈な乾燥は、生活だけでなく音楽にも影響しているようですよ?

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イラスト:本間ちひろ
ピアノデュオ ドゥオール
ピアノデュオ ドゥオール
ピアノデュオ ドゥオール
〜ドゥオール〜 2人が解き放つ 光のハーモニー   藤井隆史: 東京藝術大学大学院修了。文化庁及びDAAD特別奨学生としてドイツ・マンハイム音楽大学大学院に学び、国家...

Trocken

トロッケン

乾いている

藤井: ドイツで印象的だったのは、いろんなものがTrocken(トロッケン/乾いている)なことだったよね。手もパサパサに乾燥してしまう!

白水: そういえばアンサンブルの授業のときに、私の手がとても乾燥しているのを見て「芳枝さんの手、おばあさんみたい」と言われて……それから1日に8回くらいハンドクリームをぬってたこともあったの(笑)。良いハンドクリームを探す旅に出たくらい!

ドイツに居ると解らないけど、コンクールや演奏会でイタリアやフランスの海沿いに行ったりすると、あぁこんなにfeucht(フォイヒト/湿っている)なんだなぁと気づいたりしたね。

藤井: イタリアに行くと、外に洗濯物が干してあって、ハッとしたよね。ドイツではジーンズでさえ、洗って部屋に干してるだけですぐに乾いたもの。マンハイムは河に囲まれていたからまだ湿気があるほうで、山のほうに行くと、もっと乾燥しているんだけど。

白水: 部屋も、ピアノもTrockenだったよね。音もTrockenだったなー、懐かしい感覚!

藤井: 辛口ワインのことをTrockenwein(トロッケンヴァイン)というけど、辛口はのどにクッと来て、吸い付かない感じ。ピアノだと、指先が鍵盤に吸い付かない感じ。でも指先はパサっとしていながら、音はポンと離れていく。どちらもTrockenそのもの。

音も、空気も、ジーンズがすぐ乾く感じも。言葉と生活はすべてがつながっているんだな。

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