シェーネル? シェーナー? 現代ドイツ流の発音で「第九」を歌ってみよう!
2020.01.27
週刊「ベートーヴェンと〇〇」vol.7
ベートーヴェンとお散歩
年間を通して楽聖をお祝いする連載、「週刊 ベートーヴェンと〇〇」。ONTOMOナビゲーターのみなさんが、さまざまなキーワードからベートーヴェン像に迫ります。
第7回は、ベートーヴェンとお散歩。ベートーヴェンは、緑豊かなウィーンでお散歩を日課にしていました。
ベートーヴェンを祝う人
ベートーヴェンを祝う人
飯田有抄 クラシック音楽ファシリテーター
1974年生まれ。東京藝術大学音楽学部楽理科卒業、同大学院修士課程修了。Maqcuqrie University(シドニー)通訳翻訳修士課程修了。2008年よりクラシ...
今も穏やかな時が流れる、ベートーヴェンの散歩道
ベートーヴェンにとってお散歩は欠かせない日課であった。緑豊かなウィーンの森のお散歩で、彼がいかにインスピレーションを与えられていたのかは、交響曲第6番「田園」を聴けば、想像に難くないない。
以前の記事で取り上げたハイリゲンシュタットは「温泉」のみならず、豊かな緑も魅力であった。ベートーヴェンは31歳のとき、ハイリゲンシュタットのパン屋の2階の一室を借りて滞在していたのだが(その建物は現在「ベートーヴェン・ミュージアム」として公開されている)、そこから毎日のようにお散歩に出かけた。
現在「Beethovengang(ベートーヴェンの小径)」と呼ばれる小川沿いの道が、ベートーヴェンお気に入りのお散歩コース
その時に歩いていた小さな道は、現在「Beethovengang(ベートーヴェンの小径)」と呼ばれている。シュライバーバッハという小川に沿った850メートルほどの道を、彼はどんな気分で散策していたのだろう。
今もここは、お金持ちが暮らす閑静な住宅地として、ゆったりとした時間が流れている。
ランキング
- Daily
- Monthly
関連する記事
ランキング
- Daily
- Monthly
新着記事Latest
2024.07.26
動画で学ぼう!日本の歌のうたいかた#4 小3で習う《ふじ山》《茶つみ》《春の小川...
2024.07.26
ブラームスを知るための25のキーワード〜その14:ピアノの腕前
2024.07.24
現代音楽界のレジェンド、I.アルディッティにきく 作曲家との50年を振り返るプロ...
2024.07.24
田中彩子~デビューから「台風の目の中」で進んできた10年、さらなる挑戦へ
2024.07.24
芸術家が愛したパリのカフェ〜ドビュッシーとプルーストが出会ったヴェベールなど5選
2024.07.22
橋本阿友子さん×町田樹さん特別対談 #3 フィギュアスケートの音楽編曲と著作権
2024.07.20
福間洸太朗を変えた 現代音楽との出会い「音楽世界の水先案内人でありたい」
2024.07.18
【Q&A】次世代カウンターテナー・上村誠一さん~合唱が原点。自分らしさを大切に