ロームミュージックファンデーション　スカラシップコンサート　若手精鋭が集う希少な祭典

ONTOMO編集部

東京・神楽坂にある音楽之友社を拠点に、Webマガジン「ONTOMO」の企画・取材・編集をしています。「音楽っていいなぁ、を毎日に。」を掲げ、やさしく・ふかく・おもしろ...

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昨年の「スカラシップコンサート」の舞台から。「夢」をテーマに開催された ©佐々木卓男

ロームミュージックファンデーションの奨学生34名が学びの成果を披露

ロームミュージックファンデーションの奨学生が、奨学金給付期間中の学びの成果を披露する人気企画「スカラシップコンサート」が、7月27日から京都・東京で計5公演行なわれる。

今年のテーマは「輝き～音とともに～」。奨学生自身の選曲で、聴きなじみのある曲からコアな曲まで幅広いプログラムとなっている。出演は、ロン＝ティボー国際コンクール優勝者の亀井聖矢（ピアノ）、ブラームス国際コンクール優勝者の北村陽（チェロ）を含む鍵盤楽器・弦楽器・管楽器・声楽・作曲・指揮専攻の奨学生たち。

このように音楽を学ぶ若い人たちを支援する事業に力を注ぐロームミュージックファンデーションは、ローム株式会社が支援する公益財団法人。音楽文化の普及と発展を目指して活動を行なっており、1991年の財団設立からこれまで、500名以上に奨学援助を行なってきた。現在の日本のクラシック音楽界をリードする演奏家たちの大半が、支援を受けたといっても過言ではないほどだ。

昨年のスカラシップコンサートの舞台から。ここでしか聴けない組み合わせの室内楽も大きな魅力 ©Ayumi Kakamu

コンクール等で知られる若手トップレベルの音楽家同士が一期一会の共演

この「スカラシップコンサート」は、ロームミュージックファンデーションが2013年から毎年開催しているもの。国際コンクール優勝者をはじめとしたトップレベルの若手音楽家が一堂に会する上に、公演チケットが各回1,000円（オンラインチケットは500円）と破格。そのため2023年度は全公演が完売するなど、着実にファン層を広げている。

今年の出演者は、牛田智大、梅﨑秀、奥井紫麻、奥田ななみ、小倉美春、尾城杏奈、亀井聖矢、進藤実優、谷昂登、谷口知聡、千葉遥一郎、中川優芽花、望月晶、山縣美季（以上、ピアノ）、荒井里桜、落合真子、戸澤采紀、中野りな、東亮汰、福田麻子（以上、ヴァイオリン）、田畑音葉（ヴィオラ）、泉優志、北村陽、柴田花音（以上、チェロ）、清水伶、山本英（以上、フルート）、亀居優斗（クラリネット）、保崎佑（ファゴット）、山本航司（サクソフォン）、大井駿（指揮）、吉田一貴（テノール）、小野田健太、福丸光詩、室元拓人（以上、作曲）の計34名。すでにコンクールや演奏活動でその名が知れ渡っているアーティストの名前が並び、なんとも華やかだ。

新作の世界初演やソロ、デュオから室内楽、弦楽四重奏まで、プログラムは実に多彩。ほんの一例を挙げれば、大井駿が指揮する向井響の新作、牛田智大（ピアノ）＆柴田花音（チェロ）のショパン「ピアノ協奏曲第1番」第2楽章（チェロ編曲版）、荒井里桜、東亮汰（以上、ヴァイオリン）、田畑音葉（ヴィオラ）、北村陽（チェロ）によるラヴェルの弦楽四重奏曲など、ここでしか聴けない一期一会の演奏が目白押しだ。

国際コンクールのライブ配信で注目したアーティストを聴きにいくもよし、新進気鋭のアーティスト同士の組み合わせを楽しむもよし、これから応援したいアーティストを見つけにいくのもよし。

次世代を担うアーティストのハイレベルな演奏に触れる、またとない機会をぜひお聴き逃しなく！

「ロームミュージックファンデーション　スカラシップコンサート」出演アーティストのプロフィール、公演詳細はこちらをチェック！

ロームミュージックファンデーションスカラシップコンサートVol.47～51

京都公演

Vol.47

日時： 2024年7月27日（土） 14:00開演

会場：京都コンサートホールアンサンブルホールムラタ

曲目・出演