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2024.10.25
2024年11月16日(土)「第42回 横浜市招待国際ピアノ演奏会」

横浜みなとみらいに三浦謙司ほか個性が光るピアニスト4名が集結

ONTOMO編集部
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東京・神楽坂にある音楽之友社を拠点に、Webマガジン「ONTOMO」の企画・取材・編集をしています。「音楽っていいなぁ、を毎日に。」を掲げ、やさしく・ふかく・おもしろ...

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新しい文化を取り入れ発信し続けてきた横浜の街にふさわしく、世界中から将来を嘱望される才能を発掘し、広く紹介することを目的として、1982年に創設されたピアノ・フェスティバル「横浜市招待国際ピアノ演奏会」

これまでに世界28か国から190人を超える新進気鋭のピアニストが登場。過去、日本からは務川慧悟(第41回)、小林愛実(第40回)、藤田真央(第37回)、金子三勇士(第30回)、河村尚子(第27回)らが出演している。海外からも、アレクサンドル・タロー(第8回)や、ショパンコンクール出場前のアレクサンダー・ガジェヴ(第38回)など、名だたるピアニストが出場。

また、第41回公演に出演のイェーデン・イジク=ドズルコが、今年のリーズ国際ピアノコンクールで優勝するなど、まだ日本で知られていない世界の若手演奏家にいち早く注目することができることが、この事業の最大の魅力だろう。

42回目となる2024年は、11月16日(土)に横浜みなとみらいホール 小ホールで開催。4か国、4名のピアニストが、それぞれの個性が光る、魅力的なプログラムを披露する。

タチアナ・ドロホヴァは、ハエン市国際ピアノコンクールで第2位に輝いた、ロシア生まれ、現在アメリカで活躍するピアニスト。プロコフィエフの《ロメオとジュリエットからの10の小品》 Op.75を披露する。

ガブリエーレ・ストラータはイタリアの権威あるピアノコンクール、プレミオ・ヴェネツィアの第35回大会で第1位を獲得し、世界各国でオーケストラとの共演やリサイタルの予定を控える若手のホープ。

オルランド・バスはフランス出身、作曲家としても活躍。藤田真央と同時にキリル・ゲシュタインに師事する注目のピアニスト。バッハの《ゴルトベルク変奏曲》を披露する。

そして日本からは、ロン・ティボー・クレスパン国際コンクールでの優勝以来、世界中で活躍する三浦謙司が、ブラームスとメンデルスゾーンの姉ファニー・メンデルスゾーン=ヘンゼルの作品を披露する。

上段左から: タチアナ・ドロホヴァ、ガブリエーレ・ストラータ

下段左から: 三浦謙司 ©Harald Hoffmann、オルランド・バス ©Jean Baptiste Millot

出演者プロフィールとプログラム

タチアナ・ドロホヴァ

プロコフィエフ:《ロメオとジュリエット》からの10の小品 作品75

2011年にスペインのハエン市国際ピアノコンクールで第2位および課題曲最優秀演奏賞を受賞。スロバキアのブラティスラヴァで開かれた2017年ヨハン・ネポムク・フンメル国際ピアノコンクール第3位、アメリカでの2022 年第28回ニューオリンズ国際ピアノコンクール第2位、同じくアメリカでの2024年グルヴィッツ国際ピアノコンクール第2位およびオーディエンス・フェイバリット・アワード(聴衆賞)など、数多くの国際音楽コンクールの受賞歴がある。レコード会社「メロディヤ」からリリースされたCD シリーズ「ロシアとソビエトのピアノ音楽アンソロジー」のレコーディングに参加。

ガブリエーレ・ストラータ(イタリア)

ショパン:ノクターン第6番 ト短調 作品15の3
チャイコフスキー:ピアノ・ソナタ(大ソナタ)ト長調 作品37

2018年に、イタリアの権威あるピアノコンクール、プレミオ・ヴェネツィアの第35回大会で第1位を獲得、イタリア共和国大統領の盾を授与された。またリオデジャネイロ国際ピアノコンクールで優勝するとともに聴衆賞を受賞。ヨーロッパ各地で定期的に演奏活動を行っており、最近また今後予定されている活動としては、ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団との初共演、ロンドンのバービカン・センターとカドガン・ホール、ヴェネツィアのフェニーチェ劇場などでの協奏曲デビュー。また、ロンドンのウィグモア・ホール、ミラノのサラ・ヴェルディ、アムステルダムのコンセルトヘボウでのデビュー・リサイタルなどがある。

三浦謙司(日本)

ファニー・メンデルスゾーン=ヘンゼル:3つの旋律 作品4
ブラームス:7つの幻想曲 作品116

アルゲリッチが審査員長を務めたロン・ティボー・クレスパン国際コンクールにて優勝及び3つの特別賞を獲得。これまで第4回マンハッタン国際音楽コンクール金賞受賞、第1回Shigeru Kawai国際ピアノコンクール優勝など各賞を受賞。2012年夏、音楽の世界から一度離れる決意をし、ベルリン芸術大学を中退。日本で様々な仕事をしながらボランティア活動にも参加。2014年4月、同じくベルリン ハンス・アイスラー音楽大学に入学、エルダー・ネボルシン氏に師事。ワーナークラシックス・ジャパンより2022 年11月4日、新アルバム「アイデンティティ」をリリース。

オルランド・バス(フランス)

J.S.バッハ:ゴルトベルク変奏曲 BWV988

ピアニスト、作曲家。20世紀から21世紀にかけて作曲されたピアノ独奏のための「前奏曲とフーガ」のアルバムがインデセンス・レーベルから、また自作曲を集めたアルバムがデュックス・レーベルからリリースされている。2023年メシアン・ピアノコンクール第1位。演奏家、作曲家としての活動に対してバンク・ポピュレール財団より選ばれ、2019年から支援を受けている。多くの室内楽曲とピアノ曲、いくつかのオーケストラ作品、3つのオペラなどを作曲するとともに、定期的に無声映画のためのライブ即興演奏なども行なっている。

期間中は、演奏会出演ピアニストたちに直接質問ができる子どもたちとの交流会や、有識者を招いての公開マスタークラスなど、多彩な関連企画もコンサートとあわせて開催される。

4人の若きピアニストの豊かな個性を聴き比べる貴重な機会。この秋、横浜でピアノ漬けの1日を過ごしてみてはいかがだろう。

第42回 横浜市招待国際ピアノ演奏会
公演情報
第42回 横浜市招待国際ピアノ演奏会

会場: 横浜みなとみらいホール 小ホール
日時: 2024年11月16日(土) /15:00 開演18:15終演予定

 

出演

タチアナ・ドロホヴァ

ガブリエーレ・ストラータ

三浦謙司

オルランド・バス

 

料金: 全席指定 一般4,800 円、65 歳以上の方4,500 円、学生・障がい者手帳をお持ちの方2,500 円

 

関連イベント:

■ピアニストってどんな人? 子どもたちとの交流会

日時:2024年11月15日(金)17:00~18:00
会場:横浜みなとみらいホール レセプションルーム

 

■イリーナ・チュコフスカヤ公開マスタークラス

日時:2024年11月16日(土)11:00~13:10
会場:横浜みなとみらいホール レセプションルーム

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