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2021.09.07
9月12日(日)オンラインセミナー開催

ドイツの作曲家バイエルが書いたピアノ教本の謎に迫る!人物像や時代性、商品価値とは

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1850年頃に書かれたとされるフェルディナント・バイエル(1806〜1863)のピアノ教本。ピアノを習っていた経験があれば、その名前を知らない人はいないでしょう。今でもピアノを習う多くの子どもたちに親しまれていますが、このドイツのピアニストで作曲家でもあるバイエルの人物像やピアノ教本の成り立ちは、ほとんど知られていません。

大人には懐かしの、子どもにとってはまだまだ現役のバイエルについて、研究者の小野亮祐さん、安田寛さんが深掘りし、その謎に迫ったのが、4月に刊行した書籍『バイエルの刊行台帳』(音楽之友社)。

商品としての『バイエル』がどのように完成したのか、ブルクミュラーやハノンなど他の教則本と何が違うのかなど、ピアノ弾きなら気になる内容のほか、発行部数の実態、バイエルの生い立ちや過ごした街、同時代を生きた音楽家など、19世紀を中心とした時代性も垣間見ることができる一冊です。

小野亮祐
1976年生まれ。広島大学大学院博士課程修了。レーラインの鍵盤楽器教本の研究で博士(学術)を取得。DAADドイツ学術交流会奨学生(2005/06年)として、ライプツィヒ大学博士課程音楽学専攻に留学。専門は音楽学、音楽教育史。2011年より北海道教育大学釧路校准教授。2016年には外国人客員研究員としてライプツィヒ大学音楽学研究所にて研究に従事。共著書に、『『バイエル』原典探訪 知られざる自筆譜・初版譜の諸相』(音楽之友社、2016年)、『バイエルの刊行台帳 世界的ベストセラーピアノ教則本が語る音楽史のリアル』(音楽之友社、2021年)がある。日本音楽学会、日本音楽表現学会、日本音楽教育学会、音楽教育史学会、各会員。
安田寛
1948年山口県生まれ。1974年国立音楽大学大学院修士課程修了。2001年より奈良教育大学教育学部教授。2013年定年退職し現在奈良教育大学名誉教授。専門は、19~20世紀の環太平洋地域の音楽文化の変遷について。2001年放送文化基金賞番組部門個別分野「音響効果賞」、2005年社団法人日本童謡協会日本童謡賞・特別賞を受賞。主な著書に、『唱歌と十字架 明治音楽事始め』(音楽之友社、1993 年)、『バイエルの謎 日本文化になったピアノ教則本』(音楽之友社、2012 年)、共著として、『仰げば尊し―幻の原曲発見と「小学唱歌集」全軌跡』(東京堂出版、2015年)、『バイエルの刊行台帳 世界的ベストセラーピアノ教則本が語る音楽史のリアル』(音楽之友社、2021年)などがある。

『バイエルの刊行台帳』紹介動画(3分)

また、本書の出版記念オンラインセミナーが開催されます。9月12日(日)10時30分から90分にわたり、著者2人が解説。本の内容を深掘りするほか、ゲストにピアノ教本研究家の山本美芽さんを迎えて、ピアノ指導やドイツ音楽史の観点などの角度から“バイエルの謎”に迫ります。

オンラインセミナーのトークテーマはこちら。

トークテーマ
  • 『バイエル ピアノ教則本』って今実際どうなの?
  • 『バイエル』=日本だけでしか使われていなかった教則本?
  • 『バイエル』がヒットしたひみつは?
  • バイエルはピアノ教則本だけの‟一発屋音楽家”?
  • バイエル若き日の習作を聴こう
  • バイエルが死後も作曲し続けたって本当!?
  • 研究者あるある、ドイツでの調査エピソード!
  • 結局、バイエルは使ったほうがいいの?

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