読みもの
2022.08.13
ミニマル・ミュージック入門

ミニマル・ミュージックってどんな音楽?~特徴と代表曲、創始者を知ろう

「ミニマル・ミュージック」は現代音楽の中でもひときわ聴きやすく、ポピュラー音楽のように親しみやすい音楽。その特徴は? どういう音楽のしくみになっているの? 作曲家の系譜は? この分野に詳しい音楽学者の柿沼敏江さんがわかりやすく整理して解説します!

柿沼敏江
柿沼敏江 音楽学/音楽評論

カリフォルニア大学サンディエゴ校博士課程修了、PhD。専門はアメリカ実験音楽、20-21世紀音楽。著書に『アメリカ実験音楽は民族音楽だった』(フィルムアート、2005...

左からスティーヴ・ライヒ©Jeremy Liebman、フィリップ・グラス

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「ミニマル・ミュージック」とは音素材をミニマル(最小、極小)に切り詰めて扱う音楽で、具体的には少数の音を長く引き延ばしたり、短い素材を延々と反復したりすることによってつくられます。

こう言うとかなり単純な音楽だと思われるかもしれませんが、響きはしばしば複雑で、聴き手に斬新な聴覚体験を促すこともあります。

新しい調性や旋法に基づいてつくられた音楽であるため、「新調性音楽」「新旋法音楽」とも呼ばれ、前衛的な音楽とは違って聴きやすく、親しみやすい音楽になっています。

 

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