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2020.11.07
桒田萌の関西MUSIC DAYS no.12

佐渡裕率いる兵庫県立芸術文化センターが開館15周年を祝う!

桒田萌
桒田萌 音楽ライター

1997年大阪生まれの編集者/ライター。 夕陽丘高校音楽科ピアノ専攻、京都市立芸術大学音楽学専攻を卒業。在学中にクラシック音楽ジャンルで取材・執筆を開始。現在は企業オ...

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関西でクラシック音楽を楽しむ場所として、温かみと安心感を求めて足を運びたくなるのが兵庫県立芸術文化センター(HYOGO Performing Arts Center/HPAC)だ。もちろん、音楽ホール特有の格式高さと上質さも兼ね備えている。しかしそれと同時に、どこか親しみや愛着感を感じるのは、この「芸文」が人々の「心の広場」を目指してきたからだろうか。

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同館は、2020年で開館15周年を迎える。

関西地域の多くの人々が行き交う西宮北口駅に堂々とたたずむこのホールでは、上質なコンサート、オペラ、バレエや演劇公演を多数開催。芸術監督は佐渡裕、若手奏者をグローバルに集めた兵庫芸術文化センター管弦楽団(PACオーケストラ)を専属として構える。まさに地域の芸術・音楽を楽しむための大きな「広場」だ。

オープン当初から、阪神・淡路大震災の復興のシンボルとして特別な存在感を放ってきた。

「第83回定期演奏会」(2015年)より。撮影:飯島隆 提供:兵庫県立芸術文化センター
芸術監督の佐渡裕。撮影:飯島隆 提供:兵庫県立芸術文化センター

開館15周年という喜ばしい年にもかかわらず、新型コロナウイルスの影響で目にすることのできなかった記念事業も少なくない。しかし、リモートで演奏者や歌い手を募る「HPACすみれの花咲く頃プロジェクト」や公演再開に向けた「心の広場プロジェクト」を立ち上げるなど、コロナ下でも「音楽と人をつなげよう」というストレートな姿勢が印象的だった。

2020年そんな兵庫県立芸術文化センターが開館15周年を祝して、2020年12月11日に記念演奏会を開催する。目玉はやはりベートーヴェンの「第九」(第4楽章のみ)。
「この状況で?」と思われるかもしれないが、「この状況だからこそ」、人類はみな一つだと歌う必要があるのかもしれない。徹底的な感染対策の上、40人の合唱とソリストが「歓喜の歌」を響かせる。華やかに祝される舞台が楽しみだ。

公演情報
兵庫県立芸術文化センター 開館15周年記念演奏会

日時: 2020年12月11日(金)14:00 開演 ※公演時間約90分、休憩なし

会場: 兵庫県立芸術文化センター KOBELCO大ホール

曲目:

  • ワーグナー:楽劇「ニュルンベルクのマイスタージンガー」より 第1幕への前奏曲
  • マスカーニ:歌劇「カヴァレリア・ルスティカーナ」より 間奏曲
  • ベートーヴェン:交響曲第9番 ニ短調 op.125「合唱付き」より 第4楽章 ほか

料金: A席 4,000円/B席 3,000円/C席 2,000円/D席 1,000円(一般発売日は2020年11月8日) 

 

指揮:佐渡 裕

ソプラノ:並河 寿美

メゾ・ソプラノ:清水  華澄

テノール:行天  祥晃

バリトン:甲斐  栄次郎

合唱:ひょうごプロデュースオペラ合唱団

管弦楽:兵庫芸術文化センター管弦楽団

桒田萌
桒田萌 音楽ライター

1997年大阪生まれの編集者/ライター。 夕陽丘高校音楽科ピアノ専攻、京都市立芸術大学音楽学専攻を卒業。在学中にクラシック音楽ジャンルで取材・執筆を開始。現在は企業オ...

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