イベント
2020.11.28
桒田萌の関西MUSIC DAYS no.14

音楽・舞踊・美術を融合させる《火の鳥》、開館5周年のロームシアター京都で上演!

桒田萌
桒田萌 音楽ライター

1997年大阪生まれの編集者/ライター。夕陽丘高校音楽科ピアノ専攻、京都市立芸術大学音楽学専攻を卒業。在学中にクラシック音楽ジャンルで取材・執筆を開始。現在は企業オウ...

この記事をシェアする
Twiter
Facebook

今年もいよいよ暮れに差し掛かろうとしている。今年はベートーヴェンに彩られた1年だったが、来年はどの作曲家の記念年を祝おうか。
そう、来年は作曲家のイーゴリ・ストラヴィンスキー(1882-1971)の没後50年

そして関西の音楽事情について言えば、ロームシアター京都の開館5周年にもあたり、その記念事業として、2021年1月17日に「京都市交響楽団×石橋義正 パフォーマティブコンサート『火の鳥』」が開催される。

続きを読む
左:京都市交響楽団
右上:指揮者の園田隆一郎
右下:映像作家・演出家の石橋義正

この公演のテーマの1つに、20世紀初頭のロシアに誕生した「バレエ・リュス」がある。天才興行師ディアギレフがプロデュースした新時代のバレエ団体は、舞踊や音楽はもちろん、美術やファッションなどの分野同士を絡み合わせて芸術界を牽引し、当時の人々にセンセーショナルな刺激を与えた。

そのスピリットにインスパイアされた本公演では、音楽・舞踊・美術を融合。5つの演奏作品ごとに、身体パフォーマンスや映像、舞台美術を通して、テーマに沿った演出が施される。プログラムのメインとなるストラヴィンスキーの《火の鳥》は、まさにバレエ・リュスによって初演された。そのほかの曲目にあるドビュッシー《牧神の午後への前奏曲》の関連曲や、歌曲集《シェエラザード》を作曲したラヴェルの作品も、バレエ・リュスが初演したのである。

バレエ・リュスが20世紀に残したインパクトが、京都を拠点に活躍する映像作家で演出家の石橋義正を中心に、多彩なアーティストたちに受け継がれ、現代ならではの姿で私たちにも迫りくる。

イベント情報
京都市交響楽団×石橋義正 パフォーマティブコンサート「火の鳥」

日時:2021年1月17日(日)14:00開演

会場:ロームシアター京都・メインホール

 

出演者・スタッフ

指揮:園田隆一郎
演出:石橋義正
管弦楽:京都市交響楽団
振付:藤井 泉
出演:森谷真理(歌)、アオイヤマダ、茉莉花(コントーション)
池ヶ谷奏、薄田真美子、斉藤綾子、高瀬瑶子、中津文花、松岡希美(ダンス)
花園大学 男子新体操部
徳井義実〈チュートリアル〉

ビジュアルデザイン:江村耕市
衣装:川上須賀代
特殊メイク:JIRO(自由廊)、小林誠実・福井章吾・金子大空(SYLVESTAR)
効果:鈴木泰博、安藤英由樹 ヘアメイク:中野泰子 ヘアメイク指導:南辻光宏
スタイリング:Ryan Young Soon
振付アシスタント:堤 悠輔

宣伝絵画:松平莉奈
宣伝写真:田中マサアキ
宣伝デザイン:石橋亜樹

 

曲目

ストラヴィンスキー:交響的幻想曲《花火》
ドビュッシー:牧神の午後への前奏曲
ラヴェル:ボレロ 
ラヴェル:歌曲集《シェエラザード》
ストラヴィンスキー:バレエ組曲《火の鳥》(1919年版)

桒田萌
桒田萌 音楽ライター

1997年大阪生まれの編集者/ライター。夕陽丘高校音楽科ピアノ専攻、京都市立芸術大学音楽学専攻を卒業。在学中にクラシック音楽ジャンルで取材・執筆を開始。現在は企業オウ...

ONTOMOの更新情報を1~2週間に1度まとめてお知らせします!

更新情報をSNSでチェック
ページのトップへ