イベント
2025.02.14
2025年5月3日(土)から3日間開催

「ラ・フォル・ジュルネTOKYO 2025」プログラム発表!ー 2025年は音楽史を彩る5つの都市が舞台に

2025年2月13日、「ラ・フォル・ジュルネTOKYO 2025」(LFJ2025)のプログラム発表会が開催されました。今年のテーマは「Mémoires メモワール ― 音楽の時空旅行」。ヴェネツィアやウィーン、パリなど、音楽史を象徴する都市を巡る壮大なプログラムが公開され、2025年のGWが待ち遠しくなる発表となりました。

ONTOMO編集部
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東京・神楽坂にある音楽之友社を拠点に、Webマガジン「ONTOMO」の企画・取材・編集をしています。「音楽っていいなぁ、を毎日に。」を掲げ、やさしく・ふかく・おもしろ...

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音楽で巡る世界の5つの都市

「ラ・フォル・ジュルネTOKYO 2025」(LFJ2025)では、ヴェネツィア、ロンドン、ウィーン、パリ、ニューヨークといった音楽史を彩る5つの都市を舞台に、ヴィヴァルディ、ヘンデル、モーツァルト、ラヴェル、ガーシュウィンなど多彩な作曲家の作品を紹介します。各都市が生んだ音楽文化を掘り下げ、オペラ発祥の地ヴェネツィア、ヘンデルの活躍したロンドン、古典派の巨匠が集ったウィーン、印象派の中心パリ、そしてジャズのエネルギーあふれるニューヨークの魅力を楽しめる内容です。

ラ・フォル・ジュルネ TOKYO 2025の主な公演について説明する、アーティスティック・ディレクターのルネ・マルタン氏

5つの都市ごとの注目公演を紹介

ヴェネツィア
⚫︎ヴァイオリン史上に残る革命的作品ヴィヴァルディの「四季」を多彩なスタイルで。オリヴィエ・シャルリエによる定番の四季、フランスの新進気鋭ヴァイオリニスト、ルカ・ファウリーシによる「四季」になぞらえたオリジナルプログラム。そして渋さ知らズオーケストラオルケスタ・ナッジ!ナッジ!による、エキサイティングな四季まで、聴き比べ。
⚫︎チェンバロの大井駿によるバロック・プログラム。

ウィーン
⚫︎リヤ・ペトロヴァアレクサンドル・クニャーゼフフランソワ=フレデリック・ギィドミトリー・マスレエフらによるLFJならではのトリオで、ベートーヴェンやシューベルトのピアノ三重奏曲を。
⚫︎稀代のベートーヴェン弾きフランソワ=フレデリック・ギィによる、ピアノ協奏曲「皇帝」は聴き逃せない。
⚫︎ケンショウ・ワタナベのタクトで、小林愛実によるローベルト・シューマン:ピアノ協奏曲とダヴィッド・カドゥシュによるクララ・シューマン:ピアノ協奏曲を東京フィルハーモニー交響楽団の演奏で。
⚫︎辻彩奈瀧本麻衣子伊東裕水野斗希阪田知樹ほか豪華メンバーが贈る、シューベルト:ピアノ五重奏曲「ます」はマスト。
⚫︎福間洸太朗による、ウィーン時代をテーマにしたリサイタルは聴き逃せない。

ロンドン
⚫︎ルネ・マルタン一推しのヴァイオリニスト、リヤ・ペトロヴァが再登場!メンデルスゾーン:ヴァイオリン協奏曲を演奏。カップリングは「夏の夜の夢」序曲。
⚫︎交響曲の父ハイドンがイギリス訪問時に作曲した交響曲第104番「ロンドン」と、モーツァルト:交響曲第41番「ジュピター」を組み合わせた名曲プログラムを、初登場のヤン・ヤン(指揮)、杭州フィルハーモニー管弦楽団の演奏で。
⚫︎バロック音楽の名手鈴木秀美が指揮者としてLFJ初登場!横浜シンフォニエッタ&東京混声合唱団とオール・ヘンデルプログラム。「水上の音楽」から「メサイア」まで。

パリ
⚫︎ジョシュア・タン率いる神奈川フィルハーモニー管弦楽団による、ラヴェル:ツィガーヌ、デュカス:魔法使いの弟子、ドビュッシー:海など、フレンチ名曲プロ。
⚫︎今年大注目のアンサンブル・レザパッシュが初登場!20世紀初頭、パリに存在した芸術家サークル「レザパッシュ」。もっとも有名なメンバーの1人だったラヴェルに捧げるスキャンダラスなコンサートや、「エッフェル塔の花嫁」と「マンガ・カフェ」をカップリングした独創的なコンサートなど。
⚫︎群馬交響楽団が、注目の若手ギタリスト、ラファエル・フイヤートルと名曲「アランフエス協奏曲」、レミ・ジュニエとファリャ:交響的印象「スペインの庭の夜」で共演。
⚫︎リオ・クオクマンと東京シティフィルハーモニック管弦楽団によるオール・ラヴェル・プログラムは聴き逃せない!
⚫︎LFJ初登場、世界が注目する新星若手ピアニスト、アリエル・ベックがラヴェル:ピアノ協奏曲ト長調を。福間洸太朗が「左手のためのピアノ協奏曲」を演奏。
⚫︎ドミトリー・マスレエフによるサン=サーンス:ピアノ協奏曲第2番、ジャン=フレデリック・ヌーブルジェによる、演奏機会の少ない名作ダンディ:フランスの山人の歌による交響曲をカップリングで。
⚫︎林英哲英哲風雲の会が今年も登場。LFJナント・LFJ東京で大きな話題となった作品「レオナールわれに羽賜べ」を披露!パリで活躍した画家藤田嗣治の人生を辿る。
⚫︎ジュリアン・ボートンと佐伯牧里南が贈る”パリの東風”公演で当時を回顧する。

ニューヨーク
⚫︎チャイコフスキー国際コンクール覇者、ドミトリー・マスレエフが初登場!角田鋼亮率いるLFJ初登場のセントラル愛知交響楽団とラフマニノフのピアノ協奏曲第3番を。
⚫︎今年のファイナル・コンサートは国内外アーティスト豪華競演!ガーシュウィン:ピアノ協奏曲ヘ調をジャズ・ピアニスト山中千尋の演奏で。
話題のサックス・カルテットエリプソス四重奏団は、ワクスマン:アルテミスへの夢(管弦楽版)を日本初演!ラプソディ・イン・ブルーはポール・レイトリオによるオリジナル版で。

LFJ20周年の新たな挑戦

LFJ2025では、90公演の有料公演に加え、マスタークラス、講演会、地上広場やホールEでの無料コンサートなど、多様なイベントが用意されています。

とくに今回初開催の「LFJ STRINGS EXPO」では、国内外の弦楽器メーカーや職人が一堂に集結。展示、試奏、ミニコンサートのほか、専門家によるトークやワークショップも行われ、初心者から愛好家まで弦楽器の魅力を存分に味わうことができます(入場には有料コンサートの半券が必要)。

また、ファッションモデル、タレントとして多方面で活躍している市川紗椰さんが「ラ・フォル・ジュルネTOKYO 2025」アンバサダーに就任。自身も幼少期からヴァイオリンを習い、クラシック愛好家としての側面も。ひと足先に2月初旬に行われた「ラ・フォル・ジュルネ de Nante」を訪れ、今後ウェブサイトなどで現地レポートも紹介する予定。LFJ2025を盛り上げる存在として期待されています。

ラ・フォル・ジュルネを未来へ繋ぐ音楽祭に

LFJは20周年を迎え、震災やパンデミックを乗り越えた経験を糧に「音楽で未来への橋を架けたい」という思いを新たにしています。子ども向けコンサートやワークショップなど、お子さまと一緒に楽しめるプログラムも豊富。0歳から入場可能なコンサートや、「キッズのためのオーケストラコンサート」、聴衆参加型プログラム「子どものための音楽アトリエ」など、家族で音楽に触れる機会が充実しています。

今年のゴールデンウィークは、音楽の時空旅行を楽しんでみてはいかがでしょうか。

イベント情報
ラ・フォル・ジュルネTOKYO 2025

● テーマ: Mémoires(メモワール) ― 音楽の時空旅行
● 日程: 2025年5月3日(土•祝)・4日(日・祝)・5日(月・祝)
● 会場: 東京国際フォーラム、大手町・丸の内・有楽町、東京駅、京橋、銀座、八重洲、日比谷、みなとみらい
● 公演数: 90公演(ほか無料公演を予定)
● 主催:ラ・フォル・ジュルネTOKYO 2025 運営委員会(三菱地所株式会社/株式会社東京国際フォーラム/株式会社KAJIMOTO)
● オフィシャル・チケット・マネジメント:ぴあ
● 公式サイト: http://lfj.jp

● チケット:
◉ 抽選先行販売
LFJチケット販売サイトでの先行抽選販売
2月15日(土)11:00から2月24日(月•祝)23:59まで
※LFJチケット販売サイトからのお申し込みは利用登録が必要
◉先着先行販売
3月1日(土)11:00から3月14日(金)17:00まで
◉ 一般発売
3月15日(土)10:00から

[チケットぴあ]
【ウェブ】URL: https://w.pia.jp/t/lfj/ (PC、スマホ)
[営業時間] 24時間※毎週火・水曜日2:30~5:30を除く
[販売対応] 座席選択可※抽選受付を除く
[取扱券種] 単券、1日パスポート券、こども割引、マスタークラス*(*一般発売以降の取り扱い)
[LFJチケット販売サイト]
【ウェブ】URL: https://lfj.pia.jp/ (PC、スマホ共通)
登録料無料・システム利用料無料・電子チケット「eチケット( MOALA Ticket )」利用可
[営業時間] 24時間※毎週火・水曜日2:30~5:30を除く
[販売対応] 座席選択可※抽選受付を除く
[取扱券種] 単券、1日パスポート券、こども割引、車椅子席、マスタークラス* (*一般発売以降の取り扱い)
[東京国際フォーラムホールD1チケットオフィス](窓口販売)
手数料無料
[営業時間] 3月1日(土) 12:00~17:00 / 3月15日(土) 11:00~17:00 / 5月3日(土•祝)~5日(月•祝) 8:30~21:30
(上記日程以外、常設チケットオフィスはございません)
[販売対応] 座席選択可※複数公演一括購入可

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