ダン・タイ・ソンも称賛 16 歳の天才ピアニスト、ソフィア・リュウがヤマハホール初登場
東京・神楽坂にある音楽之友社を拠点に、Webマガジン「ONTOMO」の企画・取材・編集をしています。「音楽っていいなぁ、を毎日に。」を掲げ、やさしく・ふかく・おもしろ...
若干 16 歳の天才ピアニスト、ソフィア・リュウが、来る10月9日、ヤマハホールに初登場する。
リュウは、すでに数々のコンクールで優勝、入賞を果たし、その圧倒的な演奏は世界的ピアニスト、ダン・タイ・ソンが「私が 35 年にわたる教師人生のなかで出会った、もっとも才能ある生徒のひとり」と称するほど、今後の活躍が期待されている逸材。
上海生まれで2歳から日本で育ったリュウは、7歳でモントリオールに移り、ダン・タイ・ソンに師事。2023年にデイヴィッド・ロバートソン指揮クリーヴランド管弦楽団との共演でデビュー。
2024/25年シーズンはラ・ロック・ダンテロン国際ピアノ音楽祭、ルイ・ヴィトン財団、ファツィオリ・コンサートホール、ジュネーヴ芸術協会、ドゥシニキ国際ショパン・ピアノ音楽祭、「ショパンと彼のヨーロッパ」音楽祭、ノアン・フェスティバル・ショパン、ラ・グランジュ・ド・メレ音楽祭、台北国立劇場・コンサートホール、高雄芸術センターなどで演奏した。
ソリストとしては、2025年2月にナントのラ・フォル・ジュルネ音楽祭で、リオネル・ブランギエ指揮ニース・フィルハーモニー管弦楽団とサン=サーンスの「ピアノ協奏曲第2番」を演奏し、ARTEでライブストリーミングされた。2025年8月にはトゥールーズ国立管弦楽団にモーツァルトの「ピアノ協奏曲第22番」でデビュー。2025年10月には再来日し、エヴァ・オリカイネンの指揮でNHK交響楽団に協奏曲デビューを果たす。
コンクール入賞歴は、第18回エトリンゲン国際ピアノコンクールの16歳未満A部門第1位、トーマス&エヴォン・クーパー国際コンクール(米国)第1位、第1回アルトゥーロ・ベネデッティ・ミケランジェリ国際ピアノコンクール(イタリア)では同コンクール史上最年少のファイナリストとなり、第2位と聴衆賞に輝いた。2024年にリリースされたデビュー・アルバムには、ミケランジェリ・コンクールでの演奏のライブ録音が収録されている。
今回のリサイタルの曲目は、以下のとおり。
チャイコフスキー(M.プレトニョフ編): 組曲《くるみ割り人形》 Op.71a
リスト:《巡礼の年 第2年 イタリア》S.161 R.10より〈第6曲 ペトラルカのソネット第123番〉
ベッリーニ=リスト:《ノルマの回想》S.394 R.133
ショパン:《アンダンテ・スピアナートと華麗なる大ポロネーズ》変ホ長調 Op.22、「ノクターン 第12番」ト長調 Op.37-2、「《ドン・ジョヴァンニ》の〈お手をどうぞ〉による変奏曲」変ロ長調 Op.2
彼女の繊細で魅力あふれる音色がより際立つ、ロマン派の作品を中心としたプログラムだ。
無限の可能性を秘めた堂々たる演奏を、響き豊かなヤマハホールで存分に堪能したい。
日時:10月9日(木)19:00開演
場所:ヤマハホール
出演:ソフィア・リュウ(ピアノ)
曲目
チャイコフスキー(M.プレトニョフ編): 組曲《くるみ割り人形》 Op.71a
リスト:《巡礼の年 第2年 イタリア》S.161 R.10より〈第6曲 ペトラルカのソネット第123番〉
ベッリーニ=リスト:《ノルマの回想》S.394 R.133
ショパン:《アンダンテ・スピアナートと華麗なる大ポロネーズ》変ホ長調 Op.22、「ノクターン 第12番」ト長調 Op.37-2、「《ドン・ジョヴァンニ》の〈お手をどうぞ〉による変奏曲」変ロ長調 Op.2
チケット:4,000円
問い合わせ:ヤマハ銀座店インフォメーション03-3572-3171(11:00~18:30/火曜定休・ただし臨時休業あり)
詳細はこちら
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