2020.08.21
次代を担う若手に出会える! サントリーホール室内楽アカデミーの修了演奏会
山田治生 音楽評論家
1964年京都市生まれ。1987年、慶應義塾大学経済学部卒業。1990年から音楽に関する執筆活動を行う。著書に、小澤征爾の評伝である「音楽の旅人 -ある日本人指揮者の...
9月27日と28日、サントリーホール ブルーローズ(小ホール)で、サントリーホール室内楽アカデミー第5期修了演奏会が開催される。
2010年に始まったサントリーホール室内楽アカデミーは、堤剛サントリーホール館長がアカデミー・ディレクターを務め、ファカルティ(指導者)には、原田幸一郎、池田菊衛、磯村和英の元東京クヮルテットの3人、チェロの毛利伯郎、ピアノの練木繁夫、ヴァイオリンの花田和加子が招聘されている。
アカデミーの修了生の多くは、室内楽にとどまらず、ソロやオーケストラなどでも目覚ましく活躍。2018年のミュンヘン国際音楽コンクールで第1位を獲得した葵トリオの3人も修了生である。国内最高レベルの室内楽アカデミーといえるだろう。
現在は、第5期生として、弦楽四重奏では、クァルテット・インテグラ、アミクス弦楽四重奏団、チェルカトーレ弦楽四重奏団、クァルテット・ポワリエ、タレイア・クァルテットが、ピアノ三重奏では、トリオデルアルテ、トリオ・ムジカが学んでいる。その多くが既にコンクールで上位入賞を果たし、今後は国際コンクールにも進出予定である。
第5期生の2年間にわたるアカデミーでの研鑽の集大成のコンサート。これからの室内楽の世界を担っていくアンサンブルに出会えるに違いない。
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