吹奏楽で大河ドラマのテーマ曲を聴く! 広島発・アングルを選んで視聴できる動画配信
NHKの大河ドラマは、メインテーマ曲とともに名シーンが記憶に残っている人も多いかもしれない。吹奏楽専門誌「バンドジャーナル」でも、吹奏楽に編曲された付録楽譜の大河シリーズに毎回力を入れているが、今夏8月22日(土)夜、その中から厳選した名曲を集めたコンサートが開催される。
これは新型コロナウイルス感染拡大を鑑み、無観客の会場から無料でライブ配信されるが、この鑑賞方法に新しいアイデアが投入されるという。この公演で指揮を振る下野竜也さんに紹介していただいた。
1969年生まれ、鹿児島県出身。鹿児島大学教育学部音楽科を経て、桐朋学園大学音楽学部附属指揮教室で学ぶ。1996年イタリア・シエナのキジアーナ音楽院でオーケストラ指揮...
吹奏楽で大河ドラマのメインテーマ曲を聴ける魅力とは?
吹奏楽愛好家のみなさんは、「学生時代、課題曲は何を演奏した?」という話題で年代がわかる! というのが“吹奏楽あるある”だと思うのですが、大河ドラマもそうではないでしょうか?
「バンドジャーナル」の付録楽譜のなかでも、圧倒的に人気シリーズだと思う、毎年の大河ドラマのメインテーマ曲。
私も中学生の頃、その年のテーマ曲を「バンドジャーナル」のアレンジで演奏したのが懐かしい思い出です。ちょっとそういうノスタルジックな雰囲気で大好きな仲間たちと演奏できることを楽しみにしています。
今年は、明智光秀が主役の『麒麟がくる』。はじめのメロディにニヤっとしているのは私だけではないと思いますが、スタローンを浮かべず、長谷川博己さんを思いながら演奏したいと思います。
そして、実際のテーマ曲の収録でも私が指揮した『真田丸』を、これまた実際に演奏された三浦文彰さんをお迎えし演奏できることも、望外の喜びです。ヴァイオリンと吹奏楽による『真田丸』も楽しみです。
なお、オリジナルの演奏団体は、NHK交響楽団。オーケストラです。
それを吹奏楽でやる意義は? と言われれば、ありません! こういったアレンジの是非は、簡単にジャッジできるものではないと思います。
日本のオーケストラの保守性を逆の意味で崩そうとしているのは、子どもたちが果敢に挑んでいる、吹奏楽によるアレンジものの演奏であったりすると思います。それに触発されて、オーケストラの選曲も多岐に渡ってきたと思う部分もあります。
テーマ曲のなかには、オーケストラよりも吹奏楽のほうがぴったり、というような曲もあります。そういう発見や驚きを今回の演奏で感じていただければと思います。そして、吹奏楽の好きな演奏家が楽しく、それぞれに想いを寄せるテーマ曲を嬉々として演奏している姿も観察(!)してみてください。
広島発! 興味のある画面を選んで視聴できる機能
このコンサートは、広島市の支援を受け、広島ウインドオーケストラを中心とした広島に縁のある管打楽器奏者に集まってもらい、ライブ動画配信(無観客)でお届けすることになりました。
しかし、その特徴は、単なる動画配信ではなく、視聴者のみなさんが映像監督になったような感覚で、いくつかの画面から見たい絵を自分で操作して選べるということです! 指揮者だけの画面や興味のある楽器を映した画面を、視聴者が選ぶことができます。切り替え次第で自分だけのオリジナル動画を楽しんでいただけるということです。
また、無観客だからできる楽器やカメラの配置、そして演奏家の感染防止対策なども試みます。
みなさん、どうぞ楽しみにしてください。
歴代の大河ドラマからメインテーマ7曲を演奏!
今回のライブ配信の曲目はこちら。大河ドラマのあらすじは、リンク先のNHKのサイトでご確認ください。
- 《麒麟がくる》(ジョン・グラム/高橋宏樹編)「バンドジャーナル」2020年8月号付録
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