クリスマスが盛り上がる! クラシック・コンサート&配信2021 ~オルガン、《メサイア》、《くるみ割り人形》ほか
クリスマスの音楽といえば、教会をイメージするオルガン、ハレルヤ・コーラス、バレエの《くるみ割り人形》! ここでは、各地の主要な公演をまとめて紹介します。
東京・神楽坂にある音楽之友社を拠点に、Webマガジン「ONTOMO」の企画・取材・編集をしています。「音楽っていいなぁ、を毎日に。」を掲げ、やさしく・ふかく・おもしろ...
クラシック音楽が演奏されるクリスマス・コンサートを、2部門に分けて紹介。教会を彷彿とさせるオルガン音楽やハレルヤ・コーラスが有名なヘンデルの《メサイア》といった本格的なコンサート、そして、圧倒的な人気を誇るクリスマス・イブが舞台のバレエ《くるみ割り人形》。
映画館で観られるものや映像配信も入れています。
すでに完売が出てきているので、チケットはお早めに!
聖なる雰囲気も味わえる本格的なコンサート
歌やリコーダーも交えての「古風で不思議なクリスマス」コンサート
神奈川県民ホールの小ホールで行なわれる、毎年恒例のクリスマスコンサート。今年は、オルガニストの今井奈緒子のほか、ソプラノ、リコーダー、パーカッションといった古楽のスペシャリストが出演。「古風で不思議なクリスマス」と題して、聖歌やノエルをもとにしたバロック時代の作品を中心としたプログラムを届ける。
親子で楽しめる! パイプオルガン・クリスマス・コンサート2021
すみだトリフォニーホールは、12月19日の午前と午後に、未就学児OKの第1回<0歳からのオルガン・コンサート>と、就学児対象の第2回<しっかりじっくりオルガン・コンサート>を開催。出演者は、オルガニストの梅干野安未、サクソフォン奏者の平野公崇、司会の岩﨑瑞穂。
第1回と第2回で異なるプログラムが組まれ、J.S.バッハやダカンといった作曲家のクラシック曲のほか、スタジオジブリメドレー(第1回)や坂本龍一の「戦場のメリークリスマス」(第2回)といった、広く親しまれている曲もあり、家族で過ごす時間におすすめ。
バッハ・コレギウム・ジャパン「聖夜のメサイア」
ハレルヤコーラスでお馴染み、ヘンデルのオラトリオ《メサイア》HWV 56は、キリストの降誕、受難、そして復活に至る生涯を描く壮大な作品。イギリスやアメリカでは《メサイア》の演奏会がクリスマスの風物詩となっている。日本では、2001年から毎年サントリーホールで味わうことができる。
出演はバッハ・コレギウム・ジャパン(BCJ)、指揮は音楽監督の鈴木雅明、ソリストは、ソプラノの松井亜希が2年連続の登場、アルト(メゾ・ソプラノ)の湯川亜也子、テノールの西村悟、バスの大西宇宙が初出演。
鈴木雅明指揮BCJ《メサイア》ハレルヤ・コーラスより
クリスマス・イブの物語! 《くるみ割り人形》のコンサート&バレエ
朗読やトークで華やかに! サントリーホールのクリスマス
昨年に引き続き、映画やアニメで活躍する声優の森川智之をナビゲーターに迎える、サントリーホールの12月25日。プログラムには、定番の《くるみ割り人形》をはじめ、ヘンデル《水上の音楽》やホルスト《惑星》、ラヴェル《ボレロ》ほか、ストーリー性があったり、広く親しまれている曲が並ぶ。演奏は大友直人指揮・新日本フィルハーモニー交響楽団。
朗読やトークがあるので気軽さもありつつ、ステージの照明やクリスマスの飾り付けはスペシャルなので、おしゃれして家族や友人とお出かけするのにちょうどいい!
新国立劇場バレエ団の年末年始の定番
英国ロイヤルバレエのプリンシパル・ダンサーだったウエイン・イーグリングの振付により、2017年に初演された年末年始の定番。華麗でスピーディーな振付、上品で華やかな美術や衣裳が観どころ。演奏は、ウクライナ国立歌劇場指揮者のアレクセイ・バクランと、バレエ指揮者として経験豊富な冨田実里が指揮、東京フィルハーモニー交響楽団、東京少年少女合唱隊。
12月10日から開幕! 全国で観られる東京バレエ団
東京バレエ団の芸術監督、斎藤友佳理がレフ・イワーノフおよびワシーリー・ワイノーネンに基づく改訂演出/振付をし、2019年に新制作版を上演。舞台装置や約200着にもおよぶ衣裳はロシアの熟練の職人たちによって製作され、「クリスマスツリーの中に入り込んでしまった、マーシャの驚き」というコンセプトを表現している。
2019年の新制作時に、制作現場からリハーサル現場に密着したドキュメンタリー映像
急遽追加公演! ロシア国立モスクワ・クラシック・バレエ
1966年ソ連文化省により創立し、首都モスクワを本拠地に国際的に活動しているロシア国立モスクワ・クラシック・バレエ。もともと11月から各地で来日公演を行ない、12月12日が最終公演であったが、急遽滞在を延長して《くるみ割り人形》の公演が決定。
現芸術監督のナタリヤ・カサートキナとウラジーミル・ワシリョーフ夫妻による改訂演出。演奏は、東京公演のみ東京シティ・フィルハーモニック管弦楽団、前橋公演は特別録音音源を使用。
クリスマスのイラスト&サイモン・ラトル指揮ベルリン・フィルの演奏で
ワーナークラシックスは、12月1日から24日まで毎日、チャイコフスキーのバレエ音楽《くるみ割り人形》の動画を無料で配信。かわいらしいイラストとともに、演奏はサイモン・ラトル指揮ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団。ラトルはこの曲を「音楽のすばらしい奇跡の1つ」と言っているそう。
こちらの再生リストを、アドベントキャンディのように楽しんでみて!
全国の映画館で観られるボリショイ・バレエ in シネマ 2021-2022 Season
モスクワのボリショイ劇場を拠点に活動するボリショイ・バレエ団の《くるみ割り人形》を、12月16日の夜、映画館で観られる。ユーリー・グリゴローヴィチ振付、2018年12月に収録。主役マリー(クララ)は新星マルガリータ・シュライナー、「くるみ割り人形」役はプリンシパルのセミョーン・チュージン。
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