山下洋輔×横山幸雄の《ラプソディ・イン・ブルー》とは? ブルーノート東京で共演!
国立音楽大学演奏学科鍵盤楽器専修(ピアノ)卒業、同大学大学院修士課程器楽専攻(伴奏)修了を経て、同大学院博士後期課程音楽学領域単位取得。在学中、カールスルーエ音楽大学...
世界的ジャズ・ピアニストの山下洋輔と、日本のクラシック業界をリードするピアニストの横山幸雄。ジャズとクラシック、それぞれのジャンルで圧倒的な存在感を放つ二人の共演が、2月8日(火)、ブルーノート東京で実現する。
2018年に30周年を迎えたブルーノート東京は、「ジャズの聖地」ニューヨークの中でも特に高い知名度を誇る「Blue Note」を本店に持つジャズ・クラブ。さまざまなジャンルのミュージシャンの生演奏を間近で楽しみながら、おいしい食事やお酒を美しく洗練された空間で愉しむことができ、音楽を愛する人にとっての憧れの場所となっている。
クラシックの演奏家である横山が、初めてブルーノート東京のステージに立ったのは、一昨年スタートした「BLUE NOTE TOKYO meets CLASSIC」での企画。同シリーズの第1回を飾ったのだ。
クラシックのピアニスト横山幸雄がブルーノート東京に初出演したときの映像(2020年12月)
その後、金子三勇士や鈴木優人など、多くの日本を代表するクラシックのアーティストが出演し、ジャズの聖地でクラシックを華麗に響かせてきた。
そして、山下と横山の共演は、今回で4回目。
2017年に八ヶ岳高原音楽堂で開催された「JAZZ in YATSUGATAKE」で初共演し、2021年にも八ヶ岳で再共演。さらに東急Bunkamuraオーチャードホールで3回目と、共演を重ねてきたが、いずれも卓越した音楽による“対話”で聴衆を魅了。山下が創造する多彩な音型やリズムによる自由な音楽を、横山が精密なテンポ、ドラマティックな音楽づくりで支えるアンサンブル——常に感動と発見の連続で、心を揺さぶるものであった。
今回の曲目は、これらの公演でも演奏した“十八番”、ガーシュウィンの《ラプソディ・イン・ブルー》。基本的には横山がオーケストラパート、山下がピアノ独奏部を奏でる。しかし、その枠に収まることはない。時には役割を交代し、横山が多彩な音色と正確なリズムで楽曲の輪郭を描き、山下が軽快に自由な音型を奏で、新しいガーシュウィンの音世界を紡ぎ出していた。
ソロでは、山下がラヴェルの《ボレロ》、横山は自身がアレンジしたクラシックの2曲を2回のステージで1曲ずつ演奏する。そのほかの演奏曲は、当日のお楽しみとのこと。
音楽性も演奏スタイルも音色も違う二人。だが、深く共鳴しあうものを感じさせる。それを演奏者と聴衆の距離感が近いブルーノート東京で楽しめるのは、非常に贅沢な時間である。
当日はクラシック界屈指の“ワイン通”としても知られる横山が、この日のために特別セレクトしたワインも用意されるとのことで、より非日常のひとときを楽しめそうだ。
なお、2ndショウのみとなるが、今回の公演はライブ配信も行なわれるので、お好きな環境でこの豪華共演を楽しめる。熱狂の時間を自宅でくつろぎながら……というのも、ぜひおすすめしたい。
日時: 2022年2月8日(火)
[1st]18:00開演 [2nd]20:30開演
※2ndショウのみ、インターネット配信(有料)実施予定
※アーカイブ配信視聴期間:2月11日(金)11:59pmまで
※アーカイブ配信の内容はライヴ配信と異なる場合がある
曲目:
【デュオ】
ガーシュウィン:ラプソディ・イン・ブルー
【山下洋輔ソロ】
ラヴェル:ボレロ
【横山幸雄ソロ】
[1st]横山幸雄:バッハ=グノーの“アヴェ・マリア”の主題による即興
[2nd]横山幸雄:オマージュ・ア・ラフマニノフ~ヴォカリーズ ほか(予定)
料金:
[会場での観覧]8,800円
[配信での観覧]3,000円(一般)/2,000円(Jam Session会員)
※すべて税込
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