
インタビュー
2022.11.15
最後の来日公演直前にインタビュー!
チェロで未聴の音色を拓いた2CELLOSが解散! ルカ・スーリッチが来日公演と今後の展望を語る

2本のチェロで紡ぎ出す未知の世界。「2CELLOS」は、クラシック出身ながらロックや映画音楽など、その枠を大幅に超えた超絶技巧のパフォーマンスで多くのファンを魅了してきました。しかし彼らは、現在行なっている世界ツアーを機に解散することが決定しています。
2022年11月21日・22日の来日公演に先駆けて、「2CELLOS」のルカ・スーリッチさんにインタビュー。デュオとしては最後となる来日公演への意気込みや過去の日本公演の思い出、そしてソロ活動の展望を語ってもらいました。気になる再結成についても言及……!?
取材・文

取材・文
桒田萌 音楽ライター
1997年大阪生まれの編集者/ライター。 夕陽丘高校音楽科ピアノ専攻、京都市立芸術大学音楽学専攻を卒業。在学中にクラシック音楽ジャンルで取材・執筆を開始。現在は企業オ...
「チェロの可能性を世界に提示する」という役割を成し遂げた
——今回の来日公演は、2CELLOSとしては最後の舞台となりますね。
ルカ 11年もの活動を締めくくる集大成であり、それをお祝いする公演です。これまで僕たちを暖かく包み込んでくれた日本の皆さんの前でできる、最後の演奏です。楽しみにしています。
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ルカ・スーリッチ
1987年生まれ。母の祖国スロヴェニアに生まれ、クロアチアで育つ。5歳でチェロをはじめ18歳でウィーン大学に入学。2009年にはロンドンの名門ロイヤル・アカデミー・オブ・ミュージック(英国王立音楽院)に入学し、若手アーティストを援助するエルトン・ジョン・スカラシップをうける。2009年にルトスワフスキ国際コンクール(於:ワルシャワ)で優勝。コンセルトヘボウ、ムジークフェライン、ウィグモアホール等の殿堂ホールでの演奏経験を持つ。
1987年生まれ。母の祖国スロヴェニアに生まれ、クロアチアで育つ。5歳でチェロをはじめ18歳でウィーン大学に入学。2009年にはロンドンの名門ロイヤル・アカデミー・オブ・ミュージック(英国王立音楽院)に入学し、若手アーティストを援助するエルトン・ジョン・スカラシップをうける。2009年にルトスワフスキ国際コンクール(於:ワルシャワ)で優勝。コンセルトヘボウ、ムジークフェライン、ウィグモアホール等の殿堂ホールでの演奏経験を持つ。
——2CELLOSは2011年に結成されましたが、これまでの活動を振り返ってみて、印象深い思い出は何でしょうか?
ルカ 思い出がありすぎて、本が1冊書けるくらいです。ただ普通に人生を送るだけでは経験できないことが、この11年の間にぎっしりと詰まっている気がします。
一つ挙げるとしたら、初めて日本に来たとき、多くのファンの皆さんが熱狂的に僕たちのことを迎えてくれたこと。クラシック音楽の教育を受けて育った僕たちにとって、その空間は驚くべきものでした。
2CELLOSの一番人気の動画「Thunderstruck」
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