インタビュー
2025.10.15
ショパンコンクール第3ステージを終えて

イ兄弟にインタビュー! 舞台袖で声をかけあった? 課題曲は相談して決めた?

第19回ショパン国際ピアノコンクール、第3ステージの初日には兄弟で進出を決めた韓国のイ・ヒョさんとイ・ヒョクさんが登場!
弟のイ・ヒョさんは2014年にヴァイオリンでモスクワ中央音楽学校に入学し、2016年からピアノを専門的に学んだという経歴も話題に。兄のイ・ヒョクさんは、前回のショパンコンクールのファイナリストで、2022年にはロン=ティボー国際コンクールで第1位に。
それぞれインタビューで、演奏の感触や兄弟ならではのエピソードを教えてもらいました。

三木鞠花
三木鞠花 編集者・ライター

フランス文学科卒業後、大学院で19世紀フランスにおける音楽と文学の相関関係に着目して研究を進める。専門はベルリオーズ。幼い頃から楽器演奏(ヴァイオリン、ピアノ、パイプ...

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イ・ヒョ「ショパンが作品に込めたあらゆる感情を伝えたい」

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——今日の演奏が終わった瞬間、まず何を思いましたか?

イ・ヒョ スケルツォの最後の音を弾き終えたとき、感情の中に没入していて、完全に音楽に集中していました。それから観客のみなさんの長い拍手を聞いて、とても幸せでした。第3ラウンドのこのプログラムを演奏できたことに対して、感謝の気持ちでいっぱいになりました。

——第2ステージの結果発表後、お兄さんとは話しましたか?

イ・ヒョ はい、お互いにおめでとうと言い合って、とても幸せでした。完璧な雰囲気で最高でした!

——コンクールの出場者としてではなく、ひとりのアーティストとして、ショパンのどんな面を表現したいと思いますか?

イ・ヒョ アーティストとして、私はショパンの持つ多様な感情を表現したいと思っています。多くの人がショパンの音楽について「ロマンティック」や「繊細」という印象を持っていますが、私は彼が私たちと同じように、すべての人間的な感情を持っていたと思っています。そして、彼が作品に込めたあらゆる側面や感情を探り、聴衆に伝えたい。それが私の目標です。

これはショパンに限らず、音楽を演奏し解釈するとき、常にそういう姿勢で臨んでいます。

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