練習初日にはマオリ族の伝統歌を歌う、警察官が笑顔……ニュージーランドの多様性豊かな暮らし
世界各国のオーケストラで活躍する日本人奏者へのインタビュー連載。オーケストラの内側から、さまざまな国の文化をのぞいてみましょう!
第14回は、ニュージーランド交響楽団でアシスタント・コンサートマスターを務める江口有香さん。穏やかで多様性に満ちたニュージーランドの雰囲気を教えてもらいました。
東京・神楽坂にある音楽之友社を拠点に、Webマガジン「ONTOMO」の企画・取材・編集をしています。「音楽っていいなぁ、を毎日に。」を掲げ、やさしく・ふかく・おもしろ...
息子さんの発言がきっかけとなりニュージーランドへ
——所属されているオーケストラについて教えてください。
江口 私が所属するニュージーランド交響楽団は、
2015年よりニュージーランド交響楽団のアシスタント・コンサートマスターを務める。CMNZの2022年プログラムの一環として、ケンプ・イングリッシュとニュージーランド・ツアーを行い、モダンピアノとフォルテピアノによるコンサートを行った。その後、東京トリオの仲間たち(鳥羽泰子、江口心一)との日本公演で1年を締めくくった。 ニュージーランドに拠点を移す前は、日本フィルハーモニー交響楽団と東京モーツァルト・プレイヤーズのソロ・コンサートマスターを務め、日本各地でゲスト・コンサートマスターを務めた。 3歳の時にスズキ・メソッドにてヴァイオリンを始める。 インディアナ大学で伝説的なヨゼフ・ギンゴールド氏に師事。それまでに蔵持典与、安田廣務、鈴木鎮一、小林健次の各氏に師事。
高校生の時、第55回日本音楽コンクールで優勝。インディアナ大学で音楽学士号と演奏家ディプロマを取得後、ワシントン国際ヴァイオリンコンクール入賞、パガニーニ国際ヴァイオリンコンクール第3位入賞。ソロ、共演CD多数。2019-2024年度日本スズキメソッド特別講師。
——なぜこのオーケストラに入ろうと思ったのですか?
江口 ニュージーランド交響楽団への入団を希望した理由は数多くありま
——楽団員とのコミュニケーションは何語でされていますか?
江口 楽団内でのコミュニケーションは主にイギリス英語で行なわれていま
——今のオーケストラでいちばん思い出に残っている演奏会や曲目を教えてください。
江口 とくに印象深い演奏会の一つは、
もう一つ忘れられないのは、
自由な服装やマオリ族の文化も大切にする慣習から見えるニュージーランドの多様性
——お国柄を感じたエピソードや日本とは違うなぁと感じる点を教えてください。
江口 ニュージーランドの原住民(マオリ)がこの地に住み始めたのは約1,000年前のことであり、
——これまでにいちばんカルチャーショックを受けたことはなんですか?
江口 ニュージーランドで受けた大きなカルチャーショックの一つは、
——「この国に来てよかった!」と感じるのはどんなときですか?
江口 ニュージーランドに来て良かったと感じることは数多くあります。なかでも印象的なのは、個人の演奏活動の自由や、
——おすすめのローカルフードがあれば教えてください。
江口 おすすめのローカルフードは何といっても「マヌカハニー」です。
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