インタビュー
2023.12.18
キングレコードから幸福の連鎖に誘う名盤50が登場! 解説の田中泰さんにインタビュー

選びぬかれた名曲名演奏「ベリー・ベスト・クラシックス50」でクラシック沼へ!

この記事はプロモーションを含みます。

この記事をシェアする
Twiter
Facebook

クラシックのベーシックな決定盤が「ベリー・ベスト・クラシックス50」として登場!  キングレコードの定番・名盤が特別プライスで楽しめます。

50タイトルは、「まずはこれから交響曲」「迫力の大交響曲の世界」「日本音楽界を代表する伝説の指揮者、朝比奈隆を名曲で聴く」「まるで絵巻物! オーケストラ名曲の世界」「協奏曲の魅力。名手&名門による名作コンチェルトの数々」「器楽の楽しみ。世界の名手たちによる名演奏」「おうち時間にかけたいライト・クラシック」「これは懐かしい! ブラバン、吹奏楽の魅力」に分類されており、幅広く多彩なラインナップ。

解説を担当された音楽ジャーナリスト・プロデューサーの田中泰さんに、第1歩に特におすすめの3枚と、クラシック音楽のハマり方についてメールインタビューで教えてもらいました。

続きを読む

好きな曲との出会いから広がっていく

——ベリー・ベスト・クラシックス50ではどのような作品と演奏を選ばれているのでしょうか。

田中 クラシックを好きになるきっかけのひとつが、「好きな曲との出会い」です。クラシック音楽は、古今東西の作曲家たちが創り上げ、時の荒波の中で絞り込まれてきた名曲中の名曲を味わう世界です。それは、歴史的な文学作品を読むのに似ています。

つまりバッハやベートーヴェンを聴くことは、シェイクスピアやゲーテの名作に親しむことと同じです。好きな文学作品に出合えば、その作家の他の作品を読みたくなるように、クラシックも好みの曲が見つかったなら、その作曲家の他の作品を聴いてみたくなるはず。これぞまさに幸福の連鎖です。

どの曲を聴いてみようかと思案するためのツールとして、選びぬかれた名曲名演奏が楽しめるのが「ベリー・ベスト・クラシックス50」です。

田中泰(音楽ジャーナリスト/プロデューサー)

1988年「ぴあ」入社以来一貫してクラシックジャンルを担当。2008年「スプートニク」を設立して独立。「家庭画報web(名曲物語365)」「アプリ版ぴあ(クラシック新発見)」などの連載や、J-WAVE「モーニングクラシック」のナビゲーター、「JAL機内クラシックチャンネル」の構成などを通じて、一般の人々へのクラシック音楽の普及に尽力。

——田中さんがクラシック音楽を好きになられたきっかけを教えてください。

田中 さまざまなきっかけが思い出されますが、好きな曲との出会いは大きいですね。小学生のときに父親が買ってきたラヴェルの《ボレロ》のレコード。サントリーウィスキーのCMに使われていたワイセンベルクが弾くショパンの「ノクターン第1番」。高校の音楽鑑賞で聴いたパッヘルベルの「カノン」。そして極めつけは叔父がプレゼントしてくれたポリーニによるショパンの「エチュード」&「プレリュード」のレコード。

そのあたりをきっかけにずぶずぶとクラシックの沼に引きずり込まれたようです。仕上げは音楽評論家の吉田秀和氏に手紙を書いたこと。ベートーヴェンのピアノ・ソナタ全集を購入するためのアドバイスに答えてくださった彼の手紙は今も宝物です。

イチオシの3枚と聴きどころは?

——「ベリー・ベスト・クラシックス50」の中から、特にクラシックへの1歩を踏み出すのにおすすめの3枚と、その理由を教えてください。

No.1 :「四季」/カノン

田中 季節の移ろいを音楽で表現するという、誰にとっても身近に感じられる題材を、極めてわかりやすく描いたこの作品は、クラシック史上最大のヒット曲の1つ。その意味を噛み締めつつ、親しみやすいメロディに浸ることこそがクラシックに親しむ第1歩でしょう。

アメリカの女流ヴァイオリニスト、ローラ・フラウチと名匠ルドルフ・バウムガルトナー&ルツェルン祝祭弦楽合奏団との共演盤。

<収録内容>
ヴィヴァルディ:「四季」 作品8の1
パッヘルベル:カノン ニ長調
コレルリ:合奏協奏曲 作品6 第8番「クリスマス協奏曲」
シェック:弦楽オーケストラのためのアダージョ

No.18:モーツァルト:歌劇序曲集

田中 クラシック史上最高の天才と謳われるモーツァルトの魅力をぎゅっと濃縮した作品がオペラの序曲集。オペラ全体のエッセンスを天才的な手腕でまとめ上げた序曲の数々は、さながら名作映画の素敵な予告編を観るような楽しさです。

モーツァルトの歌劇を知り尽くした名コンビによる序曲集の決定盤。

<収録内容>
モーツァルト:
『にせの女庭師』K.196序曲
『イドメネオ』K.366序曲
『後宮からの逃走』K.384 序曲
『劇場支配人』K.486序曲
『フィガロの結婚』K.492序曲
『ドン・ジョヴァンニ』K.527序曲
『コジ・ファン・トゥッテ』K.588序曲
『魔笛』K.620序曲
『皇帝ティトゥスの慈悲』K.621序曲

No.34:ラフマニノフ:ピアノ協奏曲第2番/グリーグ:ピアノ協奏曲

田中 クラシックの中心に存在するピアノの魅力を体験するのにピッタリのアルバムがこれ。ロマンティックかつダイナミックな音楽は、クラシック初心者もすぐに親しめること請け合いです。

舘野泉の人気のラフマニノフとグリーグ2大協奏曲をこの一枚で。

<収録内容>
ラフマニノフ:ピアノ協奏曲第2番 ハ短調 作品18
グリーグ:ピアノ協奏曲 イ短調 作品16

まずは全体像を俯瞰すると好きな作曲家や作品への近道に

——好きな作曲家を見つけるポイントは?どんなことに注意して聴いたら良いのでしょうか。

田中 まずは、クラシック音楽の全体像を俯瞰することが重要だと思います。その構造は、縦軸としての「時代(バロック、古典、ロマン、国民楽派、近現代)」があって、そこに横軸である「ジャンル(交響曲、管弦楽曲、協奏曲、室内楽、器楽、ピアノ、オペラ、宗教曲)」が存在します。その交差する位置に、作曲家とその作品があります。この構造を理解することが、自分の好きな作曲家とその作品に行き着く近道かと思います。ぜひご自分なりの表を作ってみてください。きっとなにかが見えてきますよ。

——田中さんご自身がこの中で一番お好きな曲を教えてください。

No.38:バッハ:ゴルトベルク変奏曲

田中 バッハへの思いは歳を重ねるごとに強くなっています。特に車を運転しているときや、疲れているときにはバッハの音楽がぴったりです。

2021年に銀座にオープンしたバッハをテーマにしたホテル「グランバッハ」の館内音楽をプロデュースした際に、客室で聴くバッハの音楽の最後にセレクトしたのが「ゴルトベルク変奏曲」でした。しかも、グレン・グールドによるピアノ版と、今回「ベリー・ベスト・クラシックス50」に収められた鈴木雅明さんによるチェンバロ版の2種類です。

そのときの気分によってどちらかをセレクトして眠りに落ちるのは最高です。ぜひご体験ください。

バッハ・コレギウム・ジャパンの音楽監督、鈴木雅明がチェンバロ奏者として挑む“究極のバッハ”シリーズの名盤。

<収録内容>
バッハ:ゴルトベルク変奏曲 BWV988

ONTOMOの更新情報を1~2週間に1度まとめてお知らせします!

更新情報をSNSでチェック
ページのトップへ