インタビュー
2023.04.01
4月21日(金)横浜みなとみらいホールで藤木大地、中川晃教、中村恵理、サラ・オレインが夢のコラボレーション

本当に優れた歌手が集えばジャンルの壁は超えられる~「横浜うたまつり」にかける思い

4月21日「横浜うたまつり」は、横浜みなとみらいホールのプロデューサー 2021-2023 藤木大地による肝入りのコンサート企画だ。出演歌手は中村恵理(ソプラノ)、中川晃教(シンガーソングライター/俳優)、サラ・オレイン(アーティスト)、そして藤木(カウンターテナー)の4名。オペラやミュージカルの第一線で活躍する歌手たちが集い、華やかなコラボレーションを繰り広げる画期的なステージである。この日、中村・中川・藤木の3名が集い、ステージにかける思いを語り合ってもらった。

飯田有抄
飯田有抄 クラシック音楽ファシリテーター

1974年生まれ。東京藝術大学音楽学部楽理科卒業、同大学院修士課程修了。Maqcuqrie University(シドニー)通訳翻訳修士課程修了。2008年よりクラシ...

左から藤木大地、中村恵理、中川晃教の各氏。
撮影:武藤 章

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藤木大地が「うた」を軸にしてプロデュース!

——「横浜うたまつり」はどのようなコンサートなのでしょうか。藤木さんのプロデュースのコンセプトとは?

藤木 僕自身が歌手ということもあり、何か歌を軸にして、横浜でしかできない独自な企画をと考えた時に、ミュージカルやポップスやオペラといった枠を超えた「うた」の公演にしよう、と。本当に優れた歌手が集えば、いわゆる“ジャンル”の壁は取り払われるはず。お客様が新しい音楽に出会える機会にもなったら嬉しいですね。

また、全国の音楽事業者と横浜で共同制作をしたいという思いがあり、オーケストラは山形交響楽団を、指揮はびわ湖ホール芸術監督に就任される阪哲朗さんをお迎えできることになりました。

藤木大地(ふじき・だいち|カウンターテナー):2017年、オペラの殿堂・ウィーン国立歌劇場にライマン《メデア》ヘロルド役で鮮烈にデビュー。東洋人のカウンターテナーとして初めての快挙で、大きなニュースとなる。2012年、第31回国際ハンス・ガボア・ベルヴェデーレ声楽コンクールにてハンス・ガボア賞を受賞。同年、日本音楽コンクール第1位。2013年、ボローニャ歌劇場にてグルック《クレーリアの勝利》マンニオ役でヨーロッパデビュー。国内では、主要オーケストラとの公演や各地でのリサイタルがいずれも絶賛を博している。2021年、3枚目のアルバム「いのちのうた」がキングインターナショナルよりリリースされた。新国立劇場2022/23シーズン開幕公演では、ヘンデル《ジュリオ・チェーザレ》トロメーオ役で出演。バロックからコンテンポラリーまで幅広いレパートリーで活動を展開し、デビューから現在まで話題の中心に存在する、日本が世界に誇る国際的なアーティストのひとりである。
洗足学園音楽大学客員教授。横浜みなとみらいホール プロデューサー 2021-2023。
Official Website:www.daichifujiki.com

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