スマホ1台で電子ピアノでも参加できるコンクール オットー・ピアノコンクール Vol.2 の課題曲が発表!
すべてをオンラインで行なうピアノコンクール
「otto piano Concours supported by Technics」(オットー・ピアノコンクール)は、エントリーから決勝大会まで、すべてをオンラインで行なうコンクール。
その大きな特長は、「スマホ1台でおうちにいても、ベッドの上からでも電子ピアノで参加ができる」という点。
ピアノコンクールといえば、スーツやドレスに身を包み、ホールでグランドピアノを演奏するのが一般的なイメージだろう。しかし現実的な問題として、グランドピアノは高価なことから、購入できる人は限られている。一方、近年は電子ピアノの性能が著しく上がり、価格も手頃なものが増えている。
オットー・ピアノコンクールは、電子ピアノで参加ができて(もちろんアコースティックピアノもOK)、しかも参加費が学生2000円、一般3000円とリーズナブル。さらに素晴らしい審査員の先生方に演奏を聴いてもらえるとなれば、参加へのハードルは一気に下がるだろう。
音楽にバリアフリーを
このことは、演奏する側だけではなく聴く側にも言える。皆さんはこれまで、コンクールに足を運んだことがあるだろうか? 知り合いが出ているコンクールか、相当なコンクール好きでも、遠い地域のコンクールまではなかなか足を延ばせないのではないだろうか。
オットー・ピアノコンクールは、エントリーから決勝大会までをすべてオンラインで行なうため、誰でもどこでもいつでも演奏を聴くことができ、気に入った演奏者に投票することもできる。
開催場所をオンラインにすることで、身体的な理由でオフラインでは参加が難しい方も容易に参加できるようになり、都市部に人口が集中することから来る地方との音楽的な格差もなくなる。
このように、どこにいても参加できる環境を作り、多くの人が音楽に触れる機会を作ることも、このコンクールの目標となっている。
実はこのコンクール、2021年7月に秋葉原にオープンした電子ピアノ専門店otto(オットー)が主催するもの。
母体は高級オーディオや作曲・DJ機材、音楽教室などを展開するオタイオーディオ株式会社で、創業50年以上の長い歴史の中で培ってきた信頼とノウハウを用いて、電子ピアノの世界をより楽しいものにしたいと、国内でも珍しい電子ピアノ専門店をオープンさせた。だからこそ、従来にない柔軟な発想ができるのだろう。
気になる課題曲発表!
さて、気になる課題曲だが、部門はビショップ(初級)、ルーク(中級)、クイーン(上級)の3部門とシンプルなうえに、課題曲は各部門で1曲のみ!
その課題曲を、Webマガジン「ONTOMO」で先行発表します!
・ビショップ(初級)部門
バッハ《メヌエット ト長調》BWV Anh.114
・ルーク(中級)部門
ドビュッシー《 亜麻色の髪の乙女》
・クイーン(上級)部門
ショパン《英雄ポロネーズ》
参加方法は簡単。参加者は自身の演奏動画をスマホで撮影し、YouTubeにアップロード。そのURLをエントリー情報とともに送るだけだ。すべての参加者の中からコンクール委員会によって選ばれた各部門8名が決勝大会に進出し、審査員による審査と一般投票が行なわれる。大会の運営はすべてオンラインで、結果発表も動画配信による番組での発表となる。
大会スケジュールは以下のとおり。
2023年1月10日(火) エントリー応募開始
2023年2月14日(火) エントリー応募締め切り
2023年2月28日(火) 決勝進出者発表
2023年3月10日(金) 一般投票スタート
2023年3月28日(火) 一般投票締め切り&審査員の審査締め切り
2023年4月18日(火) 決勝大会結果発表
「otto piano Concours Vol.1 supported by Technics」の結果は、動画配信による番組で発表された。皆で一緒に演奏者の個性に驚いたり感動したり……お祭りのような楽しさ!
審査員もユニーク
今年の1月~3月に開催された「otto piano Concours Vol.1 supported by Technics」では、以下のようにヴァラエティ豊かな布陣が審査に当たった。
- 新垣 隆 Takashi Niigaki(作曲家・ピアニスト)
- 小川 理子 Michiko Ogawa(パナソニック テクニクスブランド事業担当参与、関西渉外・万博担当参与、ジャズピアニスト)
- 瀨崎 紀子 Noriko Sezaki(ピアニスト)
- 前田 祐里 Yuri Maeda(ピアニスト)
- 山本 有紗 Arisa Yamamoto(ピアニスト)
- ロー磨秀 / マシュー・ロー(ピアノ/シンガーソングライター)
- 菊地 沙織 Saori Kikuchi(ピアニスト)
- 降旗 真理子 Mariko Furuhata(ピアニスト)
- 山藤 佳世 Kayo Sandoh(ピアノ指導者)
- Ikki(DJ)
前回の開催後、多くの関係者から賛同の声を得ているこのコンクール。今回の審査員も、前回から引き続き務めるメンバーに加え、素晴らしい演奏者も参加予定。2回目となる今回は、よりスケールアップされる予定とのこと。
スマホ1台あれば電子ピアノでも参加できて、暗譜の必要もないこのコンクールは、普段のおうち練習から一歩踏み出すチャンス! あなたにしか奏でられないピアノを、気軽な気持ちで発表してみませんか?
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