ジャズピアニスト・スガダイロー×名曲喫茶ライオン

名曲喫茶ライオンで語る、スガダイローが選ぶ思い出の名盤

プレイリスト
2018.04.08
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撮影:岩本良介

ジャズピアニスト、スガダイローのインタビュー、音楽と再び出会える場所へ。スガダイロー、人生初の「名曲喫茶」を体験で語られた名盤をご紹介します。

 

ERIC DOLPHYーLive at the Five Spot 1

スガ:高校生ではじめてジャズ喫茶に行ったのを思い出します。僕は中学ぐらいからジャズを聴き始めたんですけど、CDって1枚3,000円もするから子どもの小遣いじゃなかなか買えない。でも、ジャズ喫茶でリクエストすれば、聴いたことのない演奏に触れることができたんです。

すごく大人な雰囲気の空間だったから、最初に足を踏み入れたときはひとりでは怖くて友だちを誘って行ったし、はじめてリクエストしたときもめちゃくちゃ緊張した(苦笑)。その後は、あっという間に週2〜3回ぐらいの頻度で通うようになりましたけど。最初にリクエストしたのは、たしかエリック・ドルフィーだったかな?

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John LewisーJ.S.Bach Preludes and Fugues from The Well-Tempered Clavier Book 1

スガ:ジャズに入ったきっかけもバッハの『平均律クラヴィーア曲集』だったんですよ。ジョン・ルイスというピアニストがいるんですが、彼は好んでバッハを演奏する人で、その演奏が本当に衝撃的だった。クラシックの人からは確実に怒られちゃうようなヒドい弾き方なんだけど、その尖り方に興奮しました。そこから、本格的にジャズに目覚めたんです。

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Glenn GouldーThe Well-Tempered Clavier, Books I & II

11時の開店前のわずかな時間を特別に借りて行なわれた今回の取材。そのラストの数分間、スガが選んだ曲を店のオーディオで聴いてみる貴重な機会が得られた。リクエストしたのは、彼が偏愛するグレン・グールドの『平均律クラヴィーア曲集』

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スガダイローー季節はただ流れて行く

スガ:もともとのアイデアは、毎月献立が変わる懐石料理。季節によって演奏する曲も変わっていったら面白いだろうなって。最近よく考えるんですけど、僕がこれからの人生で春や夏を体験することができるのはきっと50回くらいしかないんですよね。50年後はずっと先のようにも思えるけど、時間はあっという間に過ぎ去っていくものだから……。

それと、子どもが生まれたことも自分的には大きな変化で、最初はおしめを替えるのもすごく嫌だったんだけど、それができるのも今だけなんだと気づくと、一つひとつの瞬間がすごく大事になってくる。そういう目線で1年と向き合おうと思ってつくったのが、このアルバムなんです。

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