2019.12.16
おやすみベートーヴェン 第1夜【ボンでの少年・青年時代】
《乙女を描く》――ベートーヴェン初めての歌曲
生誕250年にあたる2020年、ベートーヴェン研究の第一人者である平野昭さん監修のもと、1日1曲ベートーヴェン作品を作曲年順に紹介する日めくり企画!
仕事終わりや寝る前のひと時に、楽聖ベートーヴェンの成長・進化を感じましょう。
ONTOMO編集部
東京・神楽坂にある音楽之友社を拠点に、Webマガジン「ONTOMO」の企画・取材・編集をしています。「音楽っていいなぁ、を毎日に。」を掲げ、やさしく・ふかく・おもしろ...
ベートーヴェン初めての歌曲 《乙女を描く》WoO107
ネーフェは次々に習作課題を与え、仕上がった作品の出版まで世話をしている。(中略)歌曲《乙女の描写》WoO107も83年にボスラー社出版の『クラヴィーア愛好家のための花束集』第二号に収録されている。
器楽作曲家としてのイメージが強いベートーヴェンであるが、声楽作品、とくに歌曲にいくつかの重要な作品を残している。
——平野昭著 作曲家◎人と作品シリーズ『ベートーヴェン』(音楽之友社)15、256ページより
記念すべき第1夜は、ベートーヴェンが作曲家でオルガニストのネーフェ先生について、クラヴィーア奏法とオルガン奏法、そして通奏低音法と作曲法を学んでいた12歳の頃の作品です。平野さんが語るように、のちに重要な歌曲を残すことになるベートーヴェン。初めての歌曲には、その片鱗が見られるでしょうか。それとも、初々しい少年らしさが感じられるでしょうか。
作品紹介
《乙女を描く》WoO107
作詞者不詳
作曲年代:1782~83年?(ベートーヴェン12~13歳)
出版:1783年
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