亡国の歴史を歩んだポーランドの独立と第1回ショパン国際ピアノ・コンクールのころ
2020.01.03
おやすみベートーヴェン 第19夜【ボンでの少年・青年時代】
ピアノ三重奏のための《アレグレット》変ホ長調——未完成ながら初のピアノ・トリオ作品
生誕250年にあたる2020年、ベートーヴェン研究の第一人者である平野昭さん監修のもと、1日1曲ベートーヴェン作品を作曲年順に紹介する日めくり企画!
仕事終わりや寝る前のひと時に、楽聖ベートーヴェンの成長・進化を感じましょう。
未完成ながら初のピアノ・トリオ作品――ピアノ三重奏のための《アレグレット》変ホ長調
この《アレグレット》Hess48という作品は、新しいカタログではUnv 9という番号で整理されています。UnvはUnvollendete つまり「未完成」作品という判断です。
1790~92年の作品で、実態は「メヌエット」です。メヌエット主部は122小節で完成していて、トリオ部が未完成の作品なので、ピアノ三重奏のために「変ホ長調」で書かれた《アレグレット》の作品、ということになっています。
解説:平野昭
ピアノ三重奏の名曲を数多く残すことになるベートーヴェン、初めてこの編成で書いた作品は残念ながら未完成。メヌエットは通常、「A-B-A」の形式で作曲されるのですが、この曲にはBの部分が残されていません。
作品紹介
ピアノ三重奏のためのアレグレット変ホ長調 Hess48/Unv 9
作曲年代:1790年~92年(ベートーヴェン20~22歳)
出版:1955年
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