おやすみベートーヴェン 第32夜【ボンでの少年・青年時代】

バレエ音楽《騎士バレエ》――ベートーヴェンがゴーストライター?

プレイリスト
2020.01.16

生誕250年にあたる2020年、ベートーヴェン研究の第一人者である平野昭さん監修のもと、1日1曲ベートーヴェン作品を作曲年順に紹介する日めくり企画!
仕事終わりや寝る前のひと時に、楽聖ベートーヴェンの成長・進化を感じましょう。

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監修:平野昭
イラスト:本間ちひろ
ONTOMO編集部
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神楽坂を拠点に、取材・編集作業をしています。

ベートーヴェンがゴーストライター? バレエ音楽《騎士バレエ》

この作品は当初ヴァルトシュタイン伯爵の作とされていた(ベルリンに現存するスコア譜表紙に作曲者署名はない)。なぜそうなったのか詳しい事情は不明だが、これらの音楽の主題旋律もしくは動機音形などが伯爵によって与えられ、それに基づいてベートーヴェンが作曲したのかもしれない。あるいは数年前にシュタイン製の新しいピアノを伯爵からプレゼントされたことへの返礼の意味もあっただろう。

——平野昭著 作曲家◎人と作品シリーズ『ベートーヴェン』(音楽之友社)31~32ページより

古風な衣裳をもとった騎士たちの狩や恋を題材としたこのバレエは、創案はヴァルトシュタイン伯爵のものだそう。1791年の3月6日、謝肉祭の日曜日にボンの地元貴族たちによって舞踏会ホールで上演されました。

実際の上演は、どのような舞台だったのでしょうか。平野さん曰く、

最近聞かないけど、文士劇ってあるじゃないですか、小説家たちがみんなステージで演技をするような。おそらく、あんな感じで、衣装をつけた騎士たちが舞台にのって、おとぎ話的なものにパントマイムをつけたようなものでしょう。

――平野昭談

作品紹介

バレエ音楽《騎士バレエ》WoO34

作曲年代:1790年晩秋~91年初春(ベートーヴェン20~21歳)

出版:1872年リーター・ヴィーダーマン社(ライプツィヒ)ピアノ版

平野昭著 作曲家◎人と作品シリーズ『ベートーヴェン』(音楽之友社)
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