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2020.02.19
おやすみベートーヴェン 第66夜【天才ピアニスト時代】
「12のメヌエット」——舞踏会用の厳格な舞曲集
生誕250年にあたる2020年、ベートーヴェン研究の第一人者である平野昭さん監修のもと、1日1曲ベートーヴェン作品を作曲年順に紹介する日めくり企画!
仕事終わりや寝る前のひと時に、楽聖ベートーヴェンの成長・進化を感じましょう。
1792年、22歳のベートーヴェンは故郷ボンを離れ、音楽の中心地ウィーンに進出します。【天才ピアニスト時代】では、ピアニストとして活躍したウィーン初期に作曲された作品を紹介します。
舞踏会用の厳格な舞曲集「12のメヌエット」
「12のドイツ舞曲」WoO8と同じ、ウィーン美術家年金協会主催の1795年11月22日の宮廷舞踏会のために作曲された。
メヌエットはもともと、フランスの宮廷舞曲として発展したもの。厳格な形式構成をもった舞曲で、第1曲以外の11曲は8小節の楽節を2つ並べ、その後に同じ調による8小節×2のトリオ(中間)部を置いて、冒頭のメヌエット部にダ・カーポ(繰り返し)する。
解説: 平野昭
昨日の12のドイツ舞曲に続いて、ウィーン聖カタリーナ祭の仮面舞踏会のために作曲されたダンス用作品。無報酬とはいえ、ウィーン中心の大きな会場で、師ハイドンと同じ音楽を任されたベートーヴェン。さぞ誇らしかったのではないでしょうか?
豪華なオーケストラ版、お洒落な雰囲気の室内楽版も聴き比べてみてください。
作品紹介
「12のメヌエット」WoO7
作曲年代:1795年、97年改訂(ベートーヴェン25歳)
出版:1795年12月ピアノ編曲版 アルタリア社(ウィーン)
1802年には弦楽三重奏編曲出版
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